山羊の沈黙

たくさん読んでたくさん書く生活を模索しています。

2008-01-01から1年間の記事一覧

徹夜

昨日の午後から、ずっと書き物をして過ごした。 パソコンに5時間くらいへばりつき、その後は、夜が明けるまで机でシャーペンを握った。 机に向かっていたのは12時間程。時々休憩はしていたものの、首も肩もバキバキだ。元々筆圧が強いので、夜が明ける頃…

ガーネット

天然石の店でガーネットの指輪を買った。 石の大きさは米粒くらい。当然安物なんだけど、でもひとめで気に入って購入した。 ガーネットは私の月誕生石。ガーネットは「努力を実らせる」石らしい。石の力が働くくらいの努力をしなければ。 私の、正式な誕生石…

本読み

朝食を作って食べて、本を読みながらごろごろ。ここ最近で読んだのは、江國香織の本を5冊と、リルケの詩集、あと漫画評論の本を二冊ほど。 江國香織の本は高校生の時にあらかた読みつくしたが、今またあれこれ読み返していて、かなりハマッている。昔は不倫…

値せぬ

22年間、男と付き合ったこともなければ、告白されたこともなく、だれそれが私を好きらしいという噂も聞いたことがない。 ということは、やっぱり私は人に恋い慕われたことがないんだろうと思うんだけども、流石にこの年にもなると、そういうのってイヤだな…

心を亡くす

忙しがるのはかっこ悪いと某作家も言っているので、なるべく「アタシ忙しいの~」という態度はとるまいと思っているんだけど。 現実問題、今は朝8時から夜11時まで一切休憩が無いんだから、とても暇とは言えないな。いくら私がカッコつけでも。 正確に言…

小屋入り

昨日も今日も、朝から晩まで監禁された。部屋からほとんど出ず、ひたすらパソコンと向き合う。いつもはやらないような仕事。体力よりも精神力を使う。体は疲れないけれど、心がどんどん消耗していく。 これはきつい。 そして、出された弁当がむちゃくちゃ不…

ペンキ塗り

久々にペンキ塗りの作業をした。 私は塗るのが下手だ。どうしても手をペンキまみれにしてしまう。 ペンキをごっそりのせてしまった指は、まるで黒いゴム手袋をしているようだった。 作業の合間に小川洋子の「アンジェリーナ」を読む。 彼女の文体はさらっと…

歯が弱い

江國香織と一緒だ、なんてちょっと喜んでる場合じゃない。 牛乳アレルギーだった私の体には、カルシウムが足りていないらしい。油断するとすぐ虫歯になる。朝晩ちゃんと歯磨きしてるというのに。 今、4本治療済みの歯がある。そのうちの一本は、今日治療が…

イチョウ

エクセルデータをいじって、印刷して、あれやこれや用意して……。 引き受けたアルバイトがきつい。早く終わらないかな。 これで三万円は安い。東京のも合わせたら1500くらいか。 今日は一晩中作業しなければ。 最近、家の前の道が落ち葉でいっぱいになっ…

短歌

青春はフラミンゴの羽ひきむしる焼けた手のひら氷のとがる歯

ディモンの微笑み

「人類の敵 ミッチイをたたっ殺せっ!」「そうだそうだ!」 病院の前でわめく人間達に、博士がスピーカーを通して呼びかける。「全市のみなさんご安心ください ミッチイは病院でまもなく死にます 町はふたたび平和になるでしょう」 『メトロポリス』で描かれ…

そしてまた、どこかの劇場で

商店街の活気がちょうど途切れる辺りに、七ツ寺共同スタジオはある。狭い道に面し、民家に囲まれたその建物は一見、うら寂しい二階建ての倉庫にしか見えない。みゆきが聞いた話では、ここはもともと実際に倉庫だったのだそうだ。二階の窓には、黄ばんだ紙の…

コロブチカ

四角いブロックは、天井からとめどなくこぼれ落ち続ける。楽しいのは、それを流し込む隙間をキープし続けることだ。ブロックを消すことじゃない。消しすぎると不安になる。積み上げたくなる。隙間を作り続けたい、そう思う。私の体と同じような隙間があるこ…

ムーンリバーの難民たち

「私たちは大切なお客様を決して『難民』とは呼びません」 そんな標語が壁に貼ってある。日本複合カフェ協会の声明文だ。当然おれには関係ない。難民と呼ばれようが呼ばれまいが、おれの日給は一円も上がらないし下がりもしないのだ。 一日一回、ここに来る…

座頭市と私の舞台

閉館の決まった厚生年金会館に、三池崇史演出の「座頭市」を観に行ってきた。主演は哀川翔。阿部サダヲをはじめ、元宝塚トップスターの麻路さきや、ベテラン俳優長門裕之などが脇を固めている。 ただでチケットをあげるから行こう、と言われて初めてこの公演…