徹夜
昨日の午後から、ずっと書き物をして過ごした。
パソコンに5時間くらいへばりつき、その後は、夜が明けるまで机でシャーペンを握った。
机に向かっていたのは12時間程。時々休憩はしていたものの、首も肩もバキバキだ。元々筆圧が強いので、夜が明ける頃には、親指の付け根に激痛が走っていた。
朝方に3時間ほど仮眠をとっただけなので眠い。今にも倒れそうなくらい眠い。
昨日から今日までの間に、5つ投稿をした。
短歌を2つ、標語をひとつ、ビジネスアイディア系をひとつ、漫画(ネームのままで送る賞なので鉛筆描きだけど)を一作。
どれかかすればいいなあという程度だけど、ビジネスアイディアは本気で常々考えていることなので、ここで駄目でもどこかで形にしたい。
言うまでもなく、漫画が一番大変だった。45Pの鉛筆描き、とはいえ投稿する作品だからある程度丁寧に書かなければいけない。45Pを一晩で描くというのがそもそも無茶なんだけど。
今までしたことがあるのは小説の投稿だけで、それも私が書く小説というのは色気の無い児童文学や現代物――言うなら青春物? くらいなので、やっぱりマンガの構成がすらすら出てくる頭ではないのだなあと痛感した。
猛烈な睡魔に襲われるたびに何度も「また次の機会に…」という言葉が頭の中をよぎったけど、「ここで仕上げられなかったら一生漫画は描けない」と自分を奮い立たせて頑張った。何しろ締め切りが今日だったからね。
もっと早く描き始めりゃよかった。直前にならないとやらない駄目女な私。通いづめの仕事で一週間とられたのが一番痛かった。
いや、でも書き上げられて良かった。まずはそこからだもの。いきなり芳しい結果が得られるとは思ってないけど、ひと作品ちゃんと仕上げて投稿まで持っていけたかどうかは大事だと思ってる。ようやくスタートラインに立てた。
来月か再来月にも、すぐにまた描いて送るつもり。量産できるパワーが欲しい。まずは慣れないと。
描いてる間は、ヘッドホンでずっと音楽を聞いていた。私の机の二番目の引き出しには、中学高校で吹き込んだMDが120枚詰まっている。
ビリー・ジョエルのベストを二巡して、エンヤを聞いて、メイヤとカーペンターズとボビー・コールドウェルで迷ったあげくロードオブザリングのサントラをかけ、突然堀江由衣と米倉千尋をかけ、フィリッパ・ジョルダーノを聞こうとしてやめてスキマスイッチをかけた。統一感のないBGM。
それにしても、完全な徹夜は久しぶりにした。
完全な徹夜というのは、私基準で言うと、朝日が昇りきるまで一睡もしない、ということである。
やっぱり10代の頃のようにぴんぴんしてはいられない。
夜明けの光がまぶしくてまぶしくて、まぶたが腐り落ちそうだった。
冬の明け方は、清冽で体の芯にキーンと沁みる。
今日の昼頃に原稿が完成。母親と一緒に外に出て(徹夜明けのゾンビーな体に突き刺さる陽光)、近所のクロネコヤマトで宅配の手続き。
徹夜明けでハイのあまり「カラオケで喉を潰したい」とわめく私。母も歌いたいと言うので、そのまま二人でカラオケに行って二時間歌った。椎名林檎や広瀬香美を連続で熱唱し、すっかり満足。母は竹内まりやなどをまったり歌っていた。
それから夕飯の買い物をして帰宅。もう、眠気が限界で何を食べても味が変だし、体が言うことをきかない。早いところ寝ないと明日がやばい。 今から寝れば明日は丁度いい時間に起きられるだろう。うん。