山羊の沈黙

たくさん読んでたくさん書く生活を模索しています。

小屋入り

 昨日も今日も、朝から晩まで監禁された。部屋からほとんど出ず、ひたすらパソコンと向き合う。いつもはやらないような仕事。体力よりも精神力を使う。体は疲れないけれど、心がどんどん消耗していく。
 これはきつい。

 そして、出された弁当がむちゃくちゃ不味かったのが悲しかった。私の口には合わない、と言った方がいいか。他の人たちはむしゃむしゃ食べていたし。

 私は元々、外で何か食べるのが苦手だ。
 安い食材でもいいから、その場で煮たり焼いたりしたものが食べたいタイプ。そして、凝った味付けが嫌いだ。焼いてしょうゆをかける、煮て塩コショウをふる、というくらいが好き。なので、へんちくりんな味のものは受け付けない。
 ぐっちゃりした野菜とか、薬臭い漬物とか、すかすかの、衣の味しかしないコロッケとか……駄目だ。食べたのに逆にHPが減る。
 ファストフードも同じ理由で苦手。
 
 コンビニで売ってるおかずとか、安い弁当とかの放つあの変な匂いはなんなんだろう。コンビニおにぎりの、あのちょっと申し訳なさそうな、まがいものですみませんというようなあのほのかな薬品臭を、更に下品にしたような匂い。
 どうせ安くて体に悪いなら、ほっかほか亭ののり弁の方がまだ食べられる。あのくらい大味ならいい。外見だけ「由緒正しい食事」ぶってるのが腹立たしい。

 そんな食事を二回もとってしまったので、帰り、メンバーの運転する車で酔った。吐きそうだった。

 その車の中で、あるクリエイターの方とお話した。
 私が自分が山羊座だという話をしたら、その方がこう言ったのが印象深い。

「私、山羊座にはなんとなく親近感感じるよ。一番の親友が山羊座でね」

 親友が、という、その人の言い方が非常に自然で、いいなあと思った。
 親友なんだろうな。本当に。
 「向こうも自分のことを一番の親友だと思ってる」という自信があるというか、その事がいたって普通だという状況があるからこその言葉だったんだろう。
 そのクリエイターは私より10歳年上だ。
 私も、あと10年生きれば、そういう相手が見つかるんだろうか。

 まあ、「親友」というカテゴリ名を使えるからどうだって話ではあるけど。


 家に帰り着いたのが11時半。
 ゆっくり風呂に入る時間もない。まだやらなければいけない仕事が山積みだし。
 明日も朝七時半には出なければ。
 ふー、頑張ろう。