山羊の沈黙

たくさん読んでたくさん書く生活を模索しています。

気持ち悪い魚の夢

 気持ち悪い夢を見た。
 蛇のような魚のような、変な生き物の出てくる夢だった。体長が20センチくらいで、マリオに出てくるヘイホーのような不気味な顔をしている。ぐねぐねとかなり動き回る。私はそれを袋に何匹か詰めて持っている。袋の口からそいつらがいちいち顔を出す。私はそれがおぞましく、そいつらの扱いに慣れているらしい女性に頼んで袋の中に突っ込み直してもらったりしている。その女性は変な生き物をたくさん家で飼っていて、ある部屋の、二重に垂らしたブラインドの奥には狐らしきものが隠れている。
 私は、その気持ち悪い魚に変なことを試みていた。細いゲジゲジのような虫をその魚の体の中に入れて(ゼリーのようにするっと入る)、願掛けのようなことをするのだ。虫が魚に収まったままどうにかなると、願いが叶うらしい。だが何か失敗しているらしくて、虫が魚から飛び出してしまう。そうすると魚は死ぬ。一度は虫を魚に入れた後、その魚の胴を袋の上からつまんで押さえつける。魚は動かない。気づくと、押さえつけていたところに赤黒い血だまりができている。ヒョイと袋ごと魚の顔をこちらに向かせると、ぱっくりと口を開けて、大きな暗い空洞の目をこちらに向けて死んでいるのだ。
 その顔が気持ち悪すぎて私はぞおっとする。そして魚を詰めた袋の口を乱暴に振り回し、魚達をパック詰めのようにして動かなくする。夢の中の私は、それをどこかに持って行くつもりらしかった。こんなにぎゅうぎゅうづめで運んだら、目的地に着いた時にはこいつら死んでるかもな……。
 と思ったあたりで起床。

 当然のことなのかもしれないが、忙しかったり不調だったりすると気持ち悪い夢をよく見る。去年は3つ印象深い夢があった。

1.自分の右腕を知人に斧でぶった切らせて、その腕をたくさんの巨大な山羊の頭と一緒に大鍋で煮込んでポトフにする夢(ダントツできもい)。
2.狂人だらけの病院部屋から紙の束をぶちまける夢。狂人たちが私を見て大はしゃぎしながら「母なる○○に××あれ(聞き取れなかった)」と連呼していて、それを聞きながら床に突っ伏してわんわん泣く。
3.自分だけがゾンビになっていて、潰れたアンティークショップの鏡にその姿を映してはっとする、という夢。
 
 どれも、精神状態が最悪だった時に見た夢だ。今日の夢はそれに負けず劣らず気持ち悪かった。というか、魚のぐねぐねした感触がリアルだった。殺してしまった魚の不気味な顔も忘れられない。夢分析的に見れば、体調不良だとか、男性への恐怖だとか色々言いようはあるがまあやめておこう。
 
 午前中に仕事をし、昼間はがっつり掃除をして、賞味期限の切れていたエッグシングスの粉でパンケーキを焼いて冷凍し、夕方は社会学研究者の女性とお茶。自分もあまり欲張らず、コツコツ着実に制作をしていこうと改めて思った。
 夜はキュウリの浅漬けとスパゲッティを作って食べる。風呂で二冊本を読む。
 ようやく落ち着いてきた。明日は勉強会。