山羊の沈黙

たくさん読んでたくさん書く生活を模索しています。

栄養のあるものを

 今日は一日中ハングアウトで1on1をしていた。社員としては一番下っ端のランクにいるが、アルバイトメンバーのとりまとめのようなことをしているため、月に一回はこのような時期がある。といっても何の育成能力も持っていないので、私にやれることといえばただ状況を把握することくらいだ。
 後輩と話せば話すほど、自分の弱さや無力さを痛感する。自分のやっていることのすべてが空虚なハッタリのような気がしてくる。まあ、そうやって後輩を見ながら自分を育てろということなのだろう。
 今日は仕事以外にはこれといったことはしていない。いつも通り料理をしたり運動をしたりした。あえて言うなら、あとでちゃんと読もうと思っていたとある学者のWebコラムを、時間をとってゆっくり読んだ。慌ててさっさと読みたくなくてタブをブラウザに置いたまま、数日経過していたというものだ。異常に気の散りやすくなった近頃、気を散らさずにひとコラム読むだけでも一苦労である。
 だけど腰を据えて読んでよかったと思う。そんなに長いコラムではないが、落ち着いて読んだおかげでしっかり心に残った。その中の一、二文が特によかったのでノートにも書き写した。最近、そうやって噛みしめるように読めるWeb読み物も減ってきたからこういうことがあると嬉しい。ちなみにコロナとは全く関係ない、学問についての話。
 あとこの1〜2ヶ月の間に読む予定の本をamazonで見繕っていた。病気と差別についての本、あと”地図”の歴史についてわかる本を探してぐるぐる巡る。織田武雄の『地図の歴史 世界篇・日本篇』 (講談社学術文庫)がまあ一番がっちりしていそうなのでこれを頼む事にする。地図を作るということはある種の権力の行使だと思うのだが、そこにフォーカスした本なり論考なりないものか、というのが当面の宿題。