山羊の沈黙

たくさん読んでたくさん書く生活を模索しています。

ノート術

ノート・手帳・オンラインメモの使い方については、働きに出るようになって以来かれこれもう10年は悩み続けている。ノート術・手帳術の本も山のように読んできた。しかし、まだ「絶対にこれだ」という使い方には巡りあっていない。そろそろ落ち着きたいなあ、と思いながら今日も私はロフトの手帳売り場をぐるぐると回っていた。

私はとにかく文章を書くのが好きで、暇さえあれば何かしら書いている。なので、持ち歩くのには、小さい手帳ひとつなんかじゃ当然足りないのだ。自由帳的なノートを持ち歩くのが、私の昔からの習慣だった。しかしこのノートを手帳とどのように役割分担させるか、そしてノート自体はリングがいいのか方眼がいいのか、大きさはB5がいいのかA5がいいのかはたまた縦めくりか、などなど悩みの種は無限大なのである。

私の手帳術の変遷を振り返ると、だいたい5パターンのスタイルがある。

①薄いスケジュール帳と薄いノートを持ち歩き、スケジュールと記録は手帳に、考えたことは薄いノートに書く。
◯メリット:持ち運びが楽。
×デメリット:メモ魔なので、ノートを頻繁に更新しなければならない。

②ほぼ日の一番大きい手帳のみを持ち歩き、全てをこの中に書く。
◯メリット:これ一つで済む。
×デメリット:細かい字で書かないと、1日1ページにおさまらない。

ほぼ日手帳とB5の100枚ノートを持ち歩き、日々の記録は手帳に、雑記や取材メモはノートに書いていく。
◯メリット:好きなだけ記録をとることができる。
×デメリット:荷物がかなり重くなる。

④100枚ノートのみを持ち歩き、全てをこの中に書く。スケジュールはGoogle カレンダーで管理。
◯メリット:これ一つで住む。
×デメリット:スケジュール管理が面倒になる。

ほぼ日手帳と100枚ノートを持ち歩き、更にGoogle カレンダーも活用
◯メリット:スケジュール管理もメモ取りも万全の体制になれる。
×デメリット:重い。

一番楽だったのは①、体制として完璧だなと思うのはやはり⑤なのだが、次は「薄いスケジュール帳と、100枚ノートを持ち歩く」というスタイルにしようかと考えている。なお、薄いスケジュール帳というのは、コクヨの出しているキャンパスダイアリー。

100枚ノートもコクヨのキャンパスノートだ。100枚のはそもそも店頭であまり見かけないし、買う人もあんまりいないんじゃないかと思う。これは、佐藤優御大のやり方の真似。大量に書きまくる人間からすると頼もしいボリュームなのだ(私は佐藤優の10分の1も書いてないけど……)。ここにバリバリと、もりもりと文章を書いていく。

また、スケジュール帳はなくてもいいか、と思ってほぼ日手帳を家に置き去りにした時期がしばらくあったのだが、100枚ノートでいちいちスケジュール管理用のページを参照するのは面倒だということに気づいて、結局今はまた持ち歩いている。

ノートの使い方について、私が一番参考になったと感じたのは『「結果を出す人」はノートに何を書いているのか』だと思う。「母艦ノートとメモを使う」という考え方は、この本に影響を受けてさらに強化された。母艦ノートをほぼ日にするか100枚ノートにするかで悩んだわけだが、バトンズの社員になったことでこれから書く量もどんどん増えるに決まっており、ノートを主戦場にした方が良さそうだと判断した次第。

ライターなんかやっていると、ノートは大切な相棒だ。良い仕事をするためにも、これからもちゃんと模索していきたい。

最近は、「夢ノート」とか「引き寄せノート」と呼ばれている、自分のドリームを書きなぐる用のノートを作ることにもちょっと興味があって(実験してみたい)、そのためのちょっとおしゃれなノートを探している。この際だからうんとキラキラのお姫様系ノートにしてみようかとか、布張り表紙のクラシックな書物風のにしてみようかとか、妄想だけはやたらと捗る。

しかしいつも思うことだけど、事故やなんかにあってこの手帳やノートがひと目に触れるのだけは避けたいんだよな。やっぱりトールキンのようにオリジナル言語を開発するしかないんだろうか。

他のライターさんがどういうふうにノートを使っているのか気になる。