臆病も無関心も
9時に起きる。排水管洗浄の人が家に来た。このマンションでは定期的に排水管を掃除してもらえるのでありがたい。
午前中のうちにやらなければならない仕事は全部終わらせて、午後は本をどっさりリュックに放り込んで近所の喫茶店へ。灼熱の太陽の下ママチャリをこぐ。ついにサングラスを手放せなくなってきた。
初めて行った喫茶店だったのだが、率直に言って外れだった。悲しい。出された水がまずかった時点で覚悟はしていたものの。
飲む・食べる喜びは放棄してひたすら本を読んだ。最近「女性のハートをがっちりつかんだ本」というテーマでひたすらベストセラー・ロングセラー本を読んでいる。今日読んだ本は個人的にはイマイチだったが、どうして売れたかはわかる。
帰りは百貨店の本屋を冷やかし、化粧品コーナーで新しいチークも買った。シェーディング用のファンデーションを買うかどうかで30分ほども悩む。しかしファンデーションはこれからいいものを買おうと思っているので我慢。
帰宅後は選挙特番と各新聞社の開票ページに張り付き、ひたすらウォッチ。池上番組は今回も面白かったが、「池上無双」などとネットスラングで浮かれた修辞をほどこすのは気に入らない。そういう愚民的動向の全てを無視してくれているから池上彰というキャラクターには価値があるのに。
創価学会や日本会議に取材の手が入ったというのは、単純にいいことだと思う。投票後にこんな番組をやられてもという声も見たが、これを見て次の投票に活かすべきだ。
しかし今井絵理子と朝日健太郎はひどかった。擁護の声として多かったのは、「福祉政策やスポーツ政策を掲げて出た人たちだし、新人なんだから政治のことなんかわからなくて当たり前だ」というもの。しかし、ああやって切り込まれたときにどう振る舞ったらバカに見えるか、どう振る舞ったら誠実に見えるかの見極めくらいできなければダメだろう。これは参謀チームの責任かもしれない。委員会のことくらい言えるようにしておくべきだった。
開票結果についてはほとんどが事前の予想通り。私が3ミリくらい関わった候補者たちは全員当選したので安堵。
小説家のカレル・チャペックは、『未来からの手紙』というエッセイ集で、「政治」についてこう書いている。
「少数の人々が職業として専門的に政治に携わり、政治の貧困となるか、あるいは、あらゆる人々が政治にかかわり、全人民の不幸となるかのどちらかだ。何人かの長が政治を行ない、そこでわれわれはまったくなにも手をだせないか、それとも、全人民が政治を行ない、その結果、なにもよいものを学とれないかのどちらかだ」
「政治から逃避するなら、臆病か無関心ということになり、現実の政治を行なうなら、党派的だということになる。理想的な政治を説くなら、滑稽になる。その上、これらのいずれの場合も、われわれの共和国をなんらかの面で危険にさらすことになる。さあ、どうぞお選びください」
私は滑稽と言われても、他人を危険にさらしても、学び続けてそのとき最善だと思うことをしていきたい。臆病も無関心も嫌だ。
とまあ、そんなことを想った2016参院選であった。
開票結果を見続けて3時就寝。
<今日の小池>
朝 ごはん 納豆 卵
昼 珈琲 フレンチトースト
夜 納豆 卵 キャベツ炒め
ヨガ してないけどウォーキングはした
メモ 今の米袋がなくなったら玄米にする。