山羊の沈黙

たくさん読んでたくさん書く生活を模索しています。

電話

昼は友人の勤める会社で出張仕事。夜は別の友人宅で映画『レゴムービー』を見る。あまりにスピリチュアルな内容でびっくりした。多分それはレゴという玩具の思想が、本当に「創造」そのものだからだろう。クリエイティブとは何かというテーマを突き詰めれば「神と世界と人」の話にならざるを得ない。でも本当にびっくりした。最後はほとんど『デビルマン』(笑)。もちろん、あまりのクオリティの高さにも圧倒された。友人も「この映画には最高しかない」と絶賛であった。その後は、私が無理矢理すすめた『ゴーバスターズ』も見る。

帰宅後、真夜中に男友達と電話で喧嘩のようなものをする。酔った彼が電話をかけてきて、しばらくは黙って聞いていたが途中で怒りまくったという流れ。大変不本意だったが、あまりにも勝手なことを言われ放題だったから仕方がない。他人の尺度を押し付けられて嬉しいのは自分の頭で考える知性のない人間だけである。

「世界」という言葉が使われるとき、それは98%「自分の世界」のことだ。なので、「世界がつまらない」というのは「自分がつまらない」ということだし、「世の中馬鹿ばっかりだ」というのは「自分が馬鹿だ」という告白に近い。そうでない「世界」の使われ方もあるが、正しく「世界」を批判できる人間は稀だ。それくらい皆自分の世界のあり方に苦しむし、それを大きな課題として人生の大半を過ごすのだろう。私もまだ自分のことで精一杯だ。