山羊の沈黙

たくさん読んでたくさん書く生活を模索しています。

そろそろ社会復帰するぞの巻

久々に、そしてひっそりと更新。5月は本当によく働いたなあ……。

マンガは無事描き上がった。もちろんこれから直しが入る可能性もあるし、校正だ表紙だの仕事はいくらでも残っているのだが、140ページ以上の紙にペン入れをする必要はもうない。それだけで空前絶後の安堵感をおぼえる。
最後の方はなかなか大変だった。〆切がどうのこうのというより、精神的に追いつめられて焦るので、その焦りとの戦いが大変なのだ(まあだからつまり独り相撲)。北原菜里子先生という漫画家のジュニア向けマンガ家入門本に、「実際の修羅場は淡々としていて暗い」てなことが書いてあったのを思い出す。確かにそうだった。顔に縦線が入った状態でひたすら手を動かすだけである。暴れたり叫んだりする余裕はない。私の場合アシスタントがいるわけでもないし、制作前に著者とも担当編集者とも打ち合わせを終えてしまっているので、本当に「もくもく」という感じだった。

マンガの他にも、片付けなければいけないWEB系の仕事がいくつかあり、それも平行で手を出していたらすっかり神経が参った。セルフメンテナンスって難しいもんだな。浪人時代とは既に基礎体力・代謝力が違う……(悲しい)。

多分、神経が参った理由の三分の一くらいは、今の部屋に日が差さないからである。一階の奥まった角部屋なので、朝から電気をつけなければいけないくらい薄暗いのだ。ビタミンDの不活性で鬱になりそうで、毎日意識的に外に出て日を浴びた。来年も更新するかどうか悩む。正直言って引っ越したい。でも来年も引っ越したら、上京から数えて3年連続、4回目の引っ越しとなる。いくらなんでも多すぎだ。「趣味:引っ越し」状態だ。

ずっと家にいて作業ばかりしているので、娯楽といえばラジオか、頭を空っぽにしていても理解できるテレビドラマばかりとなる。本は海外の短編集ばかり読んでいた。5月中に見たドラマは4つ。

・『マンハッタンラブストーリー
・『池袋ウエストゲートパーク
・『マイボスマイヒーロー』
・『タイガー&ドラゴン

別にTOKIOにもクドカンにもこだわるつもりはなかったのだが、なんとなくこうなった。どれも楽しんで見た。『タイガー&ドラゴン』は泣いた。ただクドカン作品は同じ人ばかり出ているので、たまに何の作品を見ていたのかわからなくなった。特に森下愛子を見ている時。
『マイボスマイヒーロー』を見て、確かに学校って良いものだよな、と思う。でも私は戻りたくない。

私はテレビをまったく見ない子どもだったので、見たことのないドラマがまだ山ほどある。つまらんつまらんとばかり思っていたけど、軽い気持ちで見ればちゃんと面白いのだということがよくわかった。これからはもうちょっと見てみようかな。自分がF1層の中核を成していることを痛感する発言……。

貯金は見事に半減した。3ヶ月も引きこもればもちろんそうなって当たり前。最初は、過去のトラウマから手が震えるほどの恐怖を味わったけど、最近ようやく開き直った。無一文で上京したこともあるのに今更何をガタつくことがあろう。

さて、もろもろ個人仕事は片付けたし、そろそろ社会復帰のお時間。来週までに就業先を決めるのが目標。