山羊の沈黙

たくさん読んでたくさん書く生活を模索しています。

おっぱいがんばる

産院にて32週の検診を受ける。ここまではセミオープン形式といって、家からそんなに遠くない別の婦人科クリニックで検診を受けていたのだが、妊娠ラストスパートの今日からはこの大きくて遠い病院に通わなければならないのだ。大きな病院なだけにいちいち待ち時間が長く、移動も含めると3時間はみなければならないのがやや億劫。まあ仕方ない。エコー検診の間も胎児は激しくうねりまくっており、医者が「ものすごい動き方だ」と驚いていた。

検診の後は分娩入院の説明を受ける。その際、看護師に若干おそるおそるといった感じでこう聞かれた。

「あのう、おっぱいクラスがあるんですけど、おっぱいすごく頑張りたいとか、そういうこと考えてらっしゃいますか?」

おっぱいすごく頑張るって何だ? となり、「あ〜……?」と時間稼ぎの無意味な声を出しながら3秒、4秒。

あ、「お前は完全母乳育児をしたいか?」って聞いてるのか。

「いや、その辺は私は適当でいいと思っています」と返したらホッとした様子でそのまま話が進んだ。やはり相手が母乳原理主義者みたいな人の場合慎重にしないといけないとか、安易に「完母」などの具体的な言葉を使ってその後の禍根の伏線にしないようにとか、そういうマニュアルがあったりするのだろうか。

長い時間病院にいて疲れたので、解放されたあとはトンカツ屋でヒレカツ定食を食べた。