山羊の沈黙

たくさん読んでたくさん書く生活を模索しています。

プチ同窓会

昼、渋谷で高校時代の同級生二人と会う。一人は、TV番組や映画の世界で造形師の仕事をしているK。もう一人は、救急車の運転手をしているYちゃん。

Kとは高校時代、唯一の特撮友達だった。当時からのんびりしていて非常に優しく、特撮と吹奏楽のことで頭がいっぱい、という感じの職人肌男子だった。Yちゃんは学年きっての運動神経を誇る熱血スポーツ少女で、高校時代は男子のようだったが、今ではすっかり柔らかなお姉さん。しかしやっていることは高校時代より百倍ハード。卒業以来ずっと人命救助の現場にいるので見てきた修羅場の数が違う。

高校時代はこの三人でつるむことなどなかったのだが、東京に来てからちょくちょく会うようになった。会うたびに「あいつは今こうしてるああしてる」とか「あの頃あいつはこいつと付き合ってて」なんて話で他愛なく盛り上がる。

今回仕入れた新情報。チェコ・ノー・リパブリックというそこそこ人気のあるバンド(ドラゴンボール改のアニメのEDも歌っている)に、同級生の一人がいた。映像を見てみたところ、全然変わっていないので懐かしくなった。ちなみに彼らはとあるオーディションに出たことがあるのだが、その時に審査員をやっていた某民放局のプロデューサーも我々の同級生。オーディション会場でお互い「うわっ」となったらしい。みんな活躍しているなあ。

KとYちゃんに「こいちゃんはみんなを牽引するタイプの生徒会長だったよね」と言われて、そういう風に見えていたのかなとちょっと意外。目立たない人間だったように自分では思っているんだけど。Yちゃんに言わせると、「とらドラの狩野すみれ会長を見るたび『こいちゃんだ〜』って思う」らしい。なんとまあ。

みんなの近況を聞いていると、女子は二人も三人も子どもを産んでるし(名古屋なので結婚が早いのだ)、男子の方もけっこう出世してたり(J事務所の社員になってるやつがいたり、地元で「イケメン料理家」の称号をほしいままにしているやつがいたり、ニコニコ超会議で何かしてるやつがいたり)なんだか感慨深い。

Kと特撮トークになったが、温厚の代名詞のようなKが「ゴーストはきつい。僕はアイテムがよければいいってタイプでストーリーのことは普段あまり気にしないんだけど、その僕でも看過できないくらい陳腐なセリフが多すぎる」と言うので笑った。私も実はゴーストについてはもう見切りをつけてしまっている。

「高校のときは特撮一筋で、萌えアニメのことは嫌いだったんだよね。虫酸が走るっていうか。ホビーマガジンとか買っても、アニメフィギュアのページは読まずに飛ばしてた。でも『けいおん!』でこれはいいものだって思っちゃって。今ではラブライバーだよ」

そんな風に言うKは、造形の仕事が楽しすぎて彼女がいないらしい。男っぽくはないが性格の良さは星5つだし、酒もタバコもギャンブルもまったくしないし、子ども好きだし、女癖の悪さなど微塵もないし(女遊びより特撮と工作の方が百倍好きだから)、心優しいオタクの女の子がいたら是非紹介したい。とか思っていたらYちゃんも彼氏がいないと言う。Yちゃんもめちゃくちゃ心の温かい、気遣い上手の女性なのだが何しろ出会いがないのだ。人命を預かって毎日緊急車両を走らせるかっこいい彼女を支えてくれる男はいないものか。でも好みを聞いたら理系のメガネ男子だとか言う。私の手持ちカードにはまったくいないタイプ!

3時間程度でお開きにしたが、楽しい会になったのでよかった。同級生って、いつ会っても子ども同士のようにきゃっきゃと話せていいものだ。

で、2週間以上続いた「1日1回は街に出て人に会う」日々がようやく終了。帰宅後は完全に脳みそがショートして何もできなかった。疲弊の極み。『キヨミズ准教授の法学入門』を読み、「らららクラシック」で「月光」のエピソードを見てあとはぼんやりしてただけ。

政治やら選挙やらの勉強をしてきた結果、法学もやらなきゃ駄目だという確信を持ったので、5月のテーマは法学である。実定法よりは基礎法学だろう、ということでとりあえず入門書を何冊かピックアップした。頑張ろう。

 

【4月のインプットまとめ】

映画:6本
アニメ:6作品
本:25冊(速読本含まず)