山羊の沈黙

たくさん読んでたくさん書く生活を模索しています。

単身赴任はムリ

結局薬で寝たので、朝のうちにはまったく起きられず昼前まで寝ていた。とりあえず洋服だけはなんとか着て、近所の定食屋でサバ定食を食べる。帰りにスイートポテトパイを買った。

某作家のエッセイを一冊読んだ。読んでいて、この間カウンセラーの先生から言われたことを思い出した。「あなたは、自分が人を見て感じることをもっとその人に伝えてあげるべき」。ノイローゼになるくらい考え込んでしまうということは、他の人が「そこまでは考えない」というところまで行けるということなんだから。どうやったら並のレベルで抑えられるか、ということばかり考えてしまっていたのかも。

大好きな「日本の名随筆」シリーズも一冊ちょろっと読んだ。三木清が書いた「日記」についてのエッセイが特に印象深かった。「断片性は日記の最も根本的な性格である。(略)即ち日記の断片性は根本的に『生の断片生』にもとづくのである。生の最も内的な規定は断片性である」。やっぱり哲学者の意見にはハッとさせられる。あと、野上弥生子が紹介していたマリ・バシュキルチェフのエピソードも、彼女が言うようにとてもよい。

「昔から書かれた多くの日記は、自分のためにのみひそかに書いているように装いつつ、まことは他人が見ることを予想して書いているのである。私ははじめから他人に読ませるつもりで書いている。それ故真実を書く」

うん、どこからどこまでも同意。私もそのようなつもりで書いている。真実でないことは書いていない。現実の断片であるかどうかは保証しないが。

午後はこつこつずっと原稿。夜中の4時頃までやった。原稿しかしていないので特に書くことがない。意外と進みは早い、というくらい。

インスタグラムで、友達の一人が無事出産を終えたことを知る。昔から知っている周りの女の子達がどんどん、雪崩を打って「母」になっていく。人間から人間が増えるってとても不思議なことだ。そしてもちろん、とても素敵なことだ。お祝い貧乏は覚悟しよう……。