山羊の沈黙

たくさん読んでたくさん書く生活を模索しています。

四天宝寺戦凱旋公演

テニスの王子様ミュージカル、四天宝寺戦凱旋公演を見てきました。
わかっちゃいるけど石田・河村戦の「非テニス」感はすごい。演技も大変よかった。
あとスーパールーキー対決の演出が面白かったです。ワイヤーアクションにはまだまだ広がりがある。
キンタロー役の松岡君、彼の筋肉は素晴らしい……。
堀尾は大きくなりすぎだ。もう大人の男だ。びっくりした。

気になったのは、全体的にウケ狙いが多くてテンポが悪かったところ。
日替わりの仕込ネタや役者同士の過剰なスキンシップが、「おまけ」ではなくもはやコンテンツの中心部にあるのを感じました。
上演の中でどこがウケるのか、何をすればファンが黄色い声をあげるのか、作り手が把握するようになったからこその変化なのでしょう。
「2.5次元としてのうまみを最大限に推した演出」。
ファン向けには、〝今は”これが正解なのかもしれない。
でもこれが、テニミュの行き着く先ではないと信じたい。
それは、今回見た小ネタが私にはあまり面白くなかったのと、「前回見た時は泣くくらい感動したのにな」とふと思ってしまったからという、きわめて個人的な理由によるものですが。

次の〝天衣無縫”はどこにあるのか、今後も期待。