山羊の沈黙

たくさん読んでたくさん書く生活を模索しています。

学内民主政治

毎日暑すぎる。上京して2、3年、蒸し暑い名古屋に比べて東京の夏はなんて楽なんだろうと思っていたのだが、とうとう東京もやられてしまった。外に出るとものの3分でぐったりする。ついついハーゲンダッツサーティワンのアイスクリームを買ってしまう。

今日はオフィスで粛々と仕事をした後、幼馴染とベトナム料理屋でご飯。サラダを頼んだら、たっぷりピーナッツがからめてあって食べられなかった。私はナッツ全般に激しいアレルギーがあるのだ。

18歳選挙権についての話になり、

「18歳選挙権とか言うけど、そもそも生徒会長選挙がまともに機能してないような学校じゃあ、子供たちにもピンとこないんじゃないだろうか」

と彼女が言うのでなるほどと思った。学校における民主主義のわかりやすい機構は生徒会である。そして、基本的に進学校なほどまともに自治を行っているが、底辺校になるとただの押し付けられ職になりがちだ。彼女のつとめる学校でも、誰も役職に立候補しないので期日を過ぎても人を探していたり、選挙が行われないことが普通らしい。学校内の民主主義というものにも目を向けさせるべき、という意見には非常に納得する。

私の高校はどうだったかというと、確か選挙管理委員会もあったし、それなりに生徒会選挙は行われていたと思う。もっとも、私が生徒会長選に立候補した2年の後期と3年前期は、対抗馬が立たなくて信任投票になった。副会長も、2期とも同じ女の子がやっていたし選挙にはならなかった覚えがある。

私は信任投票であまり信任票を入れてもらえない生徒会長だった。特にカリスマ性もなければ、目立つ方でもなく、勉強も運動も別にできなかった上、誰ともつるまず、いつも一人でいるような女子だったので当然だ。

ただ、とにかく弁は立ったし、自分で言うのもなんだけど責任感は猛烈に強かった。うちは中の上レベルの進学校で教師がそれなりに厳しく(放任してもらえるほどの信用がないということ)、あまり自由がきかなかったのだが、文化祭では「責任は全部私が負います」の一言であらゆるプランを押し通し、禁止されていた女子のカーディガン着用を解禁させ、自動販売機からパック飲料を追放して缶・ペットボトルに切り替えさせた。政策を実行すればそれなりに有権者からの信頼も高まるもので、2期目の選挙では信任投票率も上がったと記憶している。

そういうもろもろも、子どもが「政治」を考えるためのとっかかりとしては大事なことだと思う。今は公民教育として模擬選挙が強く推奨されているが、生徒会選挙の利用も促せたらいいのかもしれない。生徒会選挙のついでに選挙の仕組みを教えるとか、選挙運動規定を作ってその中で候補者たちに競わせてみるとか(やっている高校もあるが、おそらく地方の公立学校の大半はほぼ何もできないはず)。

幼馴染の話で面白かったこと。

幼馴染「友達で、漫画ならなんでも好きですっていう子がいたから掘骨砕三の『閉暗所愛好会』をすすめたんだけど、これは無理だって言われて残念だった。いろいろ語りあいたかったのに」
小池「いきなり掘骨はきついって」

掘骨砕三というのは、ロリ、ショタ、グロ、奇形、人体改造、異種生物化などなど、誰がどこから読んでも異常性愛のハンコを押す要素満載の漫画ばかりを描くクリエイターである(なのでうかつにみなさんググったりしないように)。万人にお勧めはできないが、物語の構成、アイロニー表現の巧みさなど、漫画としてのレベルは非常に高い。

小池「やっぱり最初は藤子F短編、山岸凉子魔夜峰央あたりからではないだろうか?」
幼馴染「ミノタウロスの皿からかあ……」

ミノタウロスの皿、おすすめです。