山羊の沈黙

たくさん読んでたくさん書く生活を模索しています。

VERYごっこ

名古屋から遊びに来た大学時代の同期と1日遊ぶ。

今日のコンセプトは「東京でキラキラしている大人の女」ということで、お互いのドリームを追求するべく、頑張って都会を練り歩いてみた。気分はVERY妻である。

まずは自由が丘のルサルカでぐりとぐらのパンケーキを食べ、渋谷ヒカリエを上から下までうろうろ。サングラスや帽子やアクセサリーなどとにかく見まくって物欲を高める。私はディオールで口紅を買った。彼女に選んでもらった色にした。着け心地が、安い口紅とは比べものにならない。やっぱりそういうものなんだな……(当たり前だ)。

渋谷をうろついたあとは銀ブラティファニーとシャネルに寄る。もちろん何も買っていないが、見るだけでもテンションが上がる。いつかはこういうものを気軽に買える身分になりたいものだ。美しく賢い我が友人は、「朝起きた時に、枕元で男がティファニーの箱を開いているべき」だの「ホテルでパーティに行きたくないとごねている私に、男が高級な靴を差し出してはかせるの」だの、高度なドリームストーリーを多数提案していた。

銀ブラのあとはもちろん帝国ホテルのラウンジでお茶会である。1380円する紅茶を静かにいただく……というのは嘘で二人とも全力でしゃべり続けた。アラサーの女二人には、喋ることがいっぱいある。大学生だった頃よりももっともっとあるのだ。恋愛、結婚、キャリアプランなどなどについて。

彼女はとても背が高く、しかも華やかで大人っぽい顔つきをしている。幼い格好が似合わないので、アラサーに突入してようやく生きやすくなってきたらしい。その美貌にはますます磨きがかかってきたし、当然ながらモテ度もどんどんパワーアップしている。すごい。そして私は彼女のような麗しい美人ではないが、やはり老け面で苦労してきたタイプだったので、彼女と同じく年を取ってからの今の方が生きるのが楽しい。「二人で美魔女になろう」と言い合った。

「私は年取ってから、みき姉と『ほんと変わらないね〜』って言い合うのが夢なんだから。というかみき姉若返ったよね最近」

確かに、前はもっと四十代じみていた気がする。

自由が丘、渋谷、銀座というわかりやすい女子ルートを辿ったものの、「最後はもうチープ飯にしよう」と言い合い、夜は豪快にラーメンを食べた。セレブティータイムも安いラーメンも、どっちも常にイケる女でありたい。アルファ・ウーマン(この言葉、そこはかとなく笑える)になったとしても。

東京駅で彼女を見送り、私はもそもそと帰宅。資料本を読んで静かに過ごした。iPhone6+にはようやく慣れてきた。早くケースを買わねば。

 

<今日の小池>

朝昼 パンケーキ 紅茶

夕方 帝国ホテルの紅茶

夜 鶏ラーメン

ヨガ 軽く

メモ うっかり炭水化物デイになってしまった。