山羊の沈黙

たくさん読んでたくさん書く生活を模索しています。

社会は変えられる

山羊座の満月の日。いつも通り平和に過ぎた1日だった。

9時台に起きてがそごそと家事や事務仕事。アイロンがけがなかなかうまくならない。昼過ぎに渋谷で、研究者の友人と食事をした。京都の治安が悪いという話を聞いて驚いた。

昼食後、ヒカリエの食品コーナーを二人でぶらぶら。ドライフルーツの専門店でプルーンの瓶詰を買う。人がそれほどいなかったせいか、スタッフのお姉さんがぽいぽいと試食させてくれる。パイナップルと、インカベリーとかいうオレンジのドライフルーツを渡された。インカベリーというのは別名ゴールデンベリーで、食用ほおずきのことなんだという。ほおずきって食べられるのか。栄養たっぷりで、スーパーフードのひとつらしい。なお、試食した後たちまち喉が腫れてきた。おそらくパイナップルのせい。

夕方は、NPO法人フローレンスの代表駒崎弘樹さんと、東京都議会議員の音喜多駿さんによるトークイベント「結局、社会って変えられるの?」を聞きに永田町の森タワーへ。早めについてしまったので、タリーズコーヒーで時間をつぶす。

不思議なことがおきた。私は大テーブルの端に座っていて、少し離れたところに、小学校低学年の男子とそのお母さんの二人組が座っていた。男子はドリルを解いており、お母さんがそれにあれこれ口出しをしていた。しばらくしてその二人は席を立った。私も15分ほど読書に集中した。そして気が付いたら、同じ場所にまた親子が座っていた。こんどもお母さんと男子の組み合わせで、男子がドリルを解いている。同じ二人か、と思ったがお母さんの格好が明らかに違うので、さっきとは異なる人たちであることは確かだ。その席には、ドリルを解く親子を吸引する力があるのだろうか?

イベントは満席で、とても楽しかった。おときたさんが応援演説の帰りに渋滞に捕まり、イベント開始時刻までに会場につけないというトラブルもあったがそれを差し引いても充実した内容だった。会場には高校生や大学生の姿も多く、皆積極的に質問をしていたのが印象深い。高校生がちゃんと、政治家とNPO代表のトークイベントの情報を得て、自発的に何人もやってくるのだ。「今の若者は社会のことを考えていない」なんて言ってる大人は靴下でも飲んでひっくり返っているべきである。

社会は変えられるのか。変えられる、と二人とも言い切る。社会を変えるというのは、何も別世界のように作り変えるということではない。制度ひとつ、町の取り組みひとつ変えるだけでも「社会の変化」ではある。オールオアナッシングで「理想通りの世界にならないなら何もしない」という選択肢をとるのもありだが、どんなに妥協や不満足を抱えることになっても、少しずつ社会を前進させていくことの方を私も選びたい。

何か食べて帰ろうかと思ったが、最近外食続きだったので家でおとなしく粗食をとることに。家で資料本をコツコツと読む。

 

<今日の小池>

朝昼 シブヤ209の生姜焼き丼

夜 目玉焼きと納豆と小松菜炒めを乗せたご飯

ヨガ やってない

メモ 粗食を食べると、外食の味の濃さがよくわかる。