山羊の沈黙

たくさん読んでたくさん書く生活を模索しています。

どろどろ

学校に行って勉強して、帰りに友達の恋愛話を聞いてそのまま歯医者に行って歯肉炎を指摘され、歯茎から血を流しながら帰宅。ビデオ屋でステージ発表のためのBGMを探し、ちょっと勉強して今休憩中。

最近毎朝、各私立文型クラスでは「体育祭応援発表演技」の練習が行われている。1、2年の時は、学校祭に燃えるのってなんかちょっと恥ずかしいというかしらけるというか、そんな感じだったけど、3年になるともう皆血湧き肉踊るという感じでやる気満々。私はステージ発表なので関係ないんだけど。

今朝も、いつも通り十数名の女子が廊下でワイワイ踊っていて、男子は教室の中で新しい振り付けを考えていた。どうも傘を剣に見立てて剣舞をやるらしく、二人で傘を振り回しながら議論していた。一人の男子が「新しい傘(100円)、一回練習しただけで首がちぎれたよ」と私に言ってきたので、剣道好きとして「剣のいなし方が悪い」と言いたくなったけどぐっとこらえた。

剣道、最近やってないな。道場に行きたいけど、信じられないくらい時間ないし。夏休みはバイトと練習と勉強でつぶれそう。もう半年くらい行ってないから、そろそろ忘れられそうで恐い。


帰り、友達のMの恋バナリスニング。春休みに、目茶目茶好きだった男と寝たところ、あっちは遊びだったためアッサリふられ、それまでの友情も見事にブレイクしたらしい。それを別の男友達に話したところいきなり押し倒され、女友達に話したら速攻で噂を広められ、もう誰も信用できない気分なんだそうだ。

でもその人の事、今でも大好きなんだって。セックスしたら相手の気持ちも少しは自分に傾くかもしれないと淡い期待を持っていたんだけど、全然そんなことなくて、こっちの気持ちだけが更に高まって終わってしまったらしい。

「今でも会いたいし話もしたいし抱きつきたい。酷いところばっか今言ってるけど、良い所もたくさんあるから嫌いになれない」

だって。恋さえしたことない私からすれば、女の体をもてあそぶような男なんて、どんなに良いところあってもお断りだと思うんだけど、そこは恋の不思議さ。「どんなに傷つけられても、好き」というのはやっぱり演歌やメロドラマだけの現象ではないのだな。

Mは、学校から帰るときに偶然一緒になっただけだったんだけど、ずっと誰かに気持ちを話したかったらしくて、一気に言葉を吐き出していた。私なんかでいいのかなあ、と思うんだけど。でも女の子って、話を聞いてもらうだけでも充分みたいだね。逆に、やたら意見を言われる方がむかつくらしいし。

私も悩みはあるんだけどな。でも私の悩みっていうのは、女子が好むような話題じゃない。だから話をちょっと切り出しても、「そんなことないよー」という台詞で終わらされてしまう。

Mに私が出来る事は、話を聞いてあげることくらいなので 「いつでも話聞くから無理しないで」とだけ伝えて別れた。彼女は、5日連続で彼の夢を見たそうだ。その苦痛、私には想像もつかない。私もいつか、色恋沙汰でズルズル悩む時が来るんかなあ。

 

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十数年後に少しだけ悩みました(2022/12/11)