山羊の沈黙

たくさん読んでたくさん書く生活を模索しています。

ライカ犬に比べれば

届け物をするために朝から電車に乗りまくり、最終的に御茶ノ水へ。スマホの充電を昨日し忘れていたことに加え、神田明神の付近はWiMAXの電波が全然こず、地図の確認ができなくてだいぶ焦った。かなり汗をかいた。

事務所に書類を届け10分ほどで退散。帰りに神田明神に立ち寄る。夏の大祓式の最中だったので、わたしも茅の輪くぐりとお参りをした。

神田明神の境内には、神馬の「あかり」ちゃんがつながれている。おとなしくて小柄な馬で、とてもかわいい。大勢に取り囲まれて、スマホで写真を大量に撮られていて少々気の毒。

夕方、いろいろあってひどく落ち込む。3時間ほど何もできずくたばっていた。なんとか人生の主導権を取り戻したい。私は、自分ではどうにもできないことについて落ち込みすぎる。軽く鬱をぶり返している気がするので気をつけなければ。

気を取り直して、夜は夕飯を作って食べつつ「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」というスウェーデンの映画を見る。知人が「見ると絶対泣いてしまう映画」としてあげていた作品だ。私は泣きはしなかったが、エピソードのひとつひとつに人間のやるせなさを感じて、いろんなシーンを印象深く見た。「僕の状況は、ライカ犬に比べればずっとマシ」。今日みたいな気分の日に見るにはいい映画だったかもしれない。

人間は誰もが個別の、互いに手の触れられない世界を生きている。どうしたって交わらない。村上春樹がやはりライカ犬をひとつのキーワードに『スプートニクの恋人』という小説を書いていて、その中に、人間たちはそれぞれが交わらない衛星のようなものだという表現が出てくる。人間は根本的に寂しい存在だと私も思う。でも寂しさには滋味がある。そして、その滋味をかみしめる技術を持っていると、世界は本当に美しく見えるのだ。

 

<今日の小池>

朝 バナナ

昼 フレッシュネスバーガーハンバーガ

夜 ごはん、さんまとキャベツの炒め物、納豆、卵

ヨガ 5分

メモ 雑穀米うまい。