山羊の沈黙

たくさん読んでたくさん書く生活を模索しています。

ロンドンのタクシー運転手くらい頭よくなりたい

早朝に一瞬目覚めるも、頭が割れるように痛く喉がカラカラで、水を飲みに立ち上がったら千鳥足。熱を計ったら8度近くまで数値が上がり、「嘘だ!」と体温計を放り出して一旦寝る。9時頃にもう一度起きてまた測定。少し下がって7度5分。現状を受け入れひたすら寝込んだ。

「寝ているところを家に来た人に起こされる夢」を二回も見た。

(1)まず寝ようとしているシーンから始まり、瞑ったまぶたの裏で綺麗な映像をイメージしていたら、おしゃれで大きなホテルの周りに備えられたバラ園(どう見てもバラじゃない奇妙な花もいっぱいあった。ただの長方形をしている花とか)に行く夢へと移行する。「いい夢見れてるなあ」と思っていたら、家にやってきた知人に顔を触られて飛び起きる、というところまで見てリアルに起きた。入れ子になっている夢は久しぶりだ。あと、私の夢には全然「空」が出てこないんだけど、すかっとした青空が見れた。

(2)夕方の睡眠ではなんだか複雑な夢を見た。ローカル電車に乗って、不思議な色の夕焼けの中を移動しながら仕事相手とチャットをする。その中に「あいばちはる」という名前の政治家が出てくる。たまたま見たブログで、担当編集者の男の子のお姉さんが私の悪口を書いているのを見つけて腹をたてる。そのお姉さんの旦那が私と同じ大学の出身で何かを吹き込んだらしい。「あの女は一言で言って***(←変な外国語。意味は『自分一人で何もかも持って行こうとする』みたいな感じ)だ」とのこと。家にたどり着いて一眠りしていたら、家の管理会社の社員である、浅黒い肌の男性二人が家に勝手に入ってくる。そのうち一人と契約の話をしていたらもう一人が勝手に私の布団で寝始め、「そんなことは許さない」と怒り狂って追い出す。家にあったクッキーを食べる。それは政治家の結婚式の二次会か何かでもらったもので、袋に政治家の友人のコメントがついている。汗だくになっていたので黒いジャージとシャツに着替える。また玄関に人の気配。今度は妹。履く靴がなくて、私の家に履けるものがないか探しに来たらしい。妹が私の服を見て「それ嫌い。黒いのは似合わない」と言って、そそくさと帰っていく。

そんな感じの夢を見ながら汗だくで寝起きを繰り返す一日。夜、オレンジジュースを飲んで、みかんを食べて、ルルを飲む。寝床からEテレの白熱教室を見る。ロンドンでは、タクシーの運転手になるのに厳しい試験があって70%が落ちるんだという。2万5千ある道路をちゃんと覚えなければいけないからだ。なんでも「世界一難しい試験」らしい。知らなかったなあ。

合格のためには空間認識能力を鍛える必要があるため、ロンドンのタクシー運転手の海馬は、平均に比べてかなり大きいのだそうだ。先天的に大きいのではなく後天的に鍛えられるのだという。「脳は、あなたが望めばそれに応えてくれる」とのこと。脳の状態をよくするためにはマインドフルネスがやっぱり有効らしい。私も多少はやらないと。

熱といえば、前に出した漫画にも書いたけど、39度8分の熱がある状態で会社に行こうとして無理で(当たり前だ)、途中の駅で意識を失いそうになったことがある。

当時私は三田線で通勤しており、家のある板橋区役所前から神保町の通勤先までたった30分くらいだった。しかしその30分ももたなかった。電車に乗ったら悪寒が止まらず、視界がどんどん暗く狭くなっていった。結局白山駅で降り、ベンチに倒れこんで会社に電話をかけたところ、上司のお姉さまに「会社なんてこなくていいから早く病院行きなさい!」と叱られた(当たり前だ)。それで白山の病院を探そうとしたものの、もう意識が飛ぶ寸前でスマホ検索すら危ういという状態。「このままホームに倒れて駅員に回収されるかもしれない」という危機感を抱いた。結局なんとか這いずるようにそのまま病院に入って、薬を出されてタクシーで帰って3日くらい飲まず食わずで寝込んだっけ……。

この頃は、会社のストレスとライター業のストレスのサンドイッチでほんとうに頭がおかしかった。熱が出たのも一種の鬱症状だったのだろう。この時期(2013年)はほとんど一年中 、毎週のように熱を出していた。夏頃は常に体温が7度くらいあったと記憶している(平熱が6度くらい)。

私の場合、熱は脳みそのストライキだと思うので、高熱が出る前に不調をキャッチしてあげたいんだけど、どうしても仕事に入れ込み始めるとダメになる。「あとちょっと! あとちょっとだけ我慢して!」というブラックな対応ばかりしてしまう。ワタミの方のミキ氏を責められない。