山羊の沈黙

たくさん読んでたくさん書く生活を模索しています。

脳内ドラッグはキメ続けているけど人間はやめない

曇りとしとしと雨、寒気と低気圧。10時、引き続き原稿のことを考えてゼーハーしながらの目覚め。午前中は多少家事をし、小説の続きをちょっと読む。そのあとはひたすら17時半まで原稿。

18時、新宿へ移動。久しぶりに歌舞伎町をうろうろする。受信するものが多くて疲れる。歌舞伎町には高い喫茶店しかないのではなまるうどんで「かけ小」休憩。

このはなまるうどんに来ると、夜行バスでしょっちゅう東京にきていた学生時代、新宿の地理がわからなくていつも明け方の歌舞伎町にきてしまい、ここで朝飯を食べていたことを思い出す。そこから移動する最中、抱き締め合ってずーっと泣いているゲイカップルを見て胸が痛くなったことなんかも。

19時から、某NPOの代表・HKさんなどを同世代の知人編集者勢に引き合わせる飲み会。「若手政治屋と若手編集者のビジネス交流会だ〜」と思っていたら、現役議員のSさんが来てくださったので、「政治屋」の政治色がさらに濃くなった。文筆家のOさんも、おそるおそる声かけしたら来てくれたので嬉しかった。

こういう「人と人を会わせる」ための飲み会なんて主催したのは初めてだったけど、皆楽しんでくれたみたいで満足。皆から、ものすごく興味深い話をたくさん聞いた。知らないことだらけだ。もちろん、ここに書いてもよさそうな話は少ない。「政治教育と性教育は同じくらい遅れている」というHK氏の指摘に「確かに!!」となったのが一番真面目な収穫。そこにアプローチできるイベントができたら面白そう。あと、江戸川乱歩の話を久しぶりにした。

ドラッグについて、Oさんが「ダンボとか見ると、物書きとしてそういう世界を垣間見てみたいという欲求はどうしてもわくけど、想像力でなんとかしないといけないんだろうね」という話をしていた。私は脳内ドラッグが出すぎていて昔からドラッグな夢ばかり見ているし(母親に何度「みきは頭がおかしい」と言われたかわかない)、物書きとしてそんなに貪欲ではないので、トリップのためにドラッグをキメてみたいという欲望はまったくない。むしろ安心感とか平常心を得るためのドラッグになら手を出す可能性がある、と思ったけどそれは精神安定剤だしもう手を出したことがあった……。

夜、提携先氏の中学時代の話など聞く。人に歴史あり、友情に歴史あり。きのどくな話も聞く。私にはどうしようもない類の話だが、どうにかなっている世界線を夢(ドラッグじゃない方)見てしまう。夢じゃ足りないと思いつつ、足りなくても無関係じゃないのかも、という疑いこそが祈りなので仕方ない。