山羊の沈黙

たくさん読んでたくさん書く生活を模索しています。

コミュニケーション

 読書会へ行く。
 好きな本が課題本だったから行ったのだが、つまらない話ばかりで行ったことを後悔した。

 「人の暗いところばかり書いてあってー、そんなことわかってるよって思うから先に進まないんですよねえ」と言っている女性がいたが、人の暗いところになんてそもそも興味がなさそうだった。
 他にも、やたらと「共感した」ばかり言う男性。小説の内容を、自分の領域まで引きずりおろして作り上げた「共感」をがなりたてるのは嫌いだ。

 女性と二次会で喋る。私の個人的嗜好や性格について色々言われてイラッとして、「私は、コミュニケーションというのは絶対不可能だというところからしかものは考えられないです」と言ったら

「コミュニケーションが取れないとか言ってますけど、過去のこととか、そんなに臆面もなく話せるっていうのは充分にコミュニケーションが出来てるってことだと思いますよ」

 といかにも知ったふうに返されて吐き気がした。