山羊の沈黙

たくさん読んでたくさん書く生活を模索しています。

画になる瞬間

午後から打ち合わせ予定だった編集者氏が、体調不良で来れなくなった。自宅に招く予定で、近所のケーキ屋でプリンと米粉ロールを買っておいたのだが、食べさせる相手がいなくなったので私が食べる(太る……)。

あいた時間を使って、久しぶりにごちゃごちゃと文章を書いた。ディズニー映画について、常々思っていたことをまとめはじめた。4000字くらいで整頓できたらnoteにのせる予定。もっと普通に、気楽に好きなものについてオタク語りをしようと思う今日この頃である。

夜は、かねてから楽しみにしていた食事会。大先輩の凄腕ライターA氏と、美しい先輩ライターB氏との三人で。ものすごく良い和食料理屋に連れていかれてびびる。緊張で店名すら見ていなかったが、「食戟のソーマ」みたいな字面の店だった気がする。

ゴージャスな刺身やローストビーフのほか、ブルーベリーの白和えやら、たこの煮物やら、とにかくいろいろなものを食べた。一番美味しかったのはいくらと鮭と貝のパエリア(二杯目は出汁茶漬けにしていただく)。デザートのくずもちもよかった。空腹だったので、ワインに詳しいライターB氏が選んでくれた白ワインを一杯、みかん酒を二杯飲んだだけでけっこうへべれけに。しょうもないことを喋りまくる。

予想はしていたのだが、ライターが3人も集まると、会話のキャッチボールがかなりきっちりしている。誰もボールを抱き続けようとはしない。「◯◯さんはどうなんですか」「それについてもっと詳しく」「さえぎってごめんなさい。××の話でしたね。続きを聞かせてください」というパスが頻繁に飛ぶ。なにしろインタビューが日課なので、相手の話を深掘りするのがうまいのだ(彼らと私ではレベルが全然違うけど)。3時間のあいだ、全員がわりと均等に話せていたし、よく知り合うことができたと思う。本当に嬉しい体験だった。私はまだまだスタート地点に立ったばかりの人間だけど、もっと学んで、彼らに認められる仕事をしたいと心から思う。

会話の中で、映画の話になった。A氏が最初に「理由のわからない涙」を流した作品は『E・T』だったという。

「あれはストーリーがどうとかじゃないんだよね……画の力なんだよなあ」

しょっちゅうではないが、映画を見ていると、そういう瞬間に巡りあう機会がある。そういうシーンについて、感動のメカニズムを説明するのはすごく難しい。私も、『サウンドオブミュージック』と『チキチキバンバン』でいかに自分が感動したかを伝えたかったのだが、うまく言えなかった。とりあえず、A氏が口にしていた「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」という映画を近いうちに観たい。

帰り道は少しB氏と話した。B氏はものすごく可愛い。動物にたとえたら何だろうと考え続けたが、手塚治虫の描く白鳥とか鹿とかそういうのだろうか。

酔っていたせいで電車を乗り間違え、ギリギリの終電で帰宅。そのあと「ゲーム・オブ・スローンズ」を根性で見て、3時前に寝る。

 

<今日の小池>

朝 焼鮭 味噌汁 ご飯

昼 米粉ロール

夜 ものすごいコース料理

メモ 米粉ロールは、かわくとより米の味に近づく。