考える引き出し

小池みきがなんでも書くところ・タンゴ練習記録多め

待てるようになってきたぞ(ミロンガ10回目)

 今日はアルゼンチン人ダンサー・アレハンドロ先生のバースデーミロンガへ。パレハのクミータ先生とのデモを見てみたく突撃。元世界チャンピオンのアクセルさんも生徒さんと踊るとのことだった。
 この教室のミロンガは今までに二度来ているんだけど、毎度あまり男性がいないので(自分のパートナーとだけ踊る人もわりと多いような)、踊る回数は自然と少なめになる。今回も、踊った人数としては5、6人だっただろうか。
 なので、ここではとにかく見取り稽古。ベテランらしき人物をマークしてウォッチ。もっとアドルノを入れられるようになりたい+ワルツを攻略したいというのが目下関心事項なので、うまい女性の足をひたすら見つめる。しかし見れば見るほどわかること、うまい女性はふくらはぎの筋肉の形が私とは違う……頑張ろう。

 アクセルさんと生徒のYさん(今月がお誕生日月だったそう)のデモは、演出がなかなか凝っていて楽しかった。サドっぽい表情のアクセルさんが彼女にタンゴシューズを履くよう指し示し、Yさんは言われるがままにシューズを履いて踊りの世界に連れ込まれていく……。女性が裸足で現れて、シューズを履くところから始まるのってセクシーだ。

 彼らのダンスから、2、3タンダ挟んでアレハンドロ先生とクミータ先生のデモ。二人の踊りは、CITAの最終日ミロンガの締めで見たことがあるくらい。ちゃんと衣装を着たクミータ先生を見るのも初めてだった。ヌエボの得意なペアなので、とにかく動くしパワフル! タンゲーラよりも、最後のミロンガが好きかも。楽しそうなのが似合う、タンゴへの愛とユーモアと親切心に溢れた二人。またレッスン受けたい。
 アレハンドロ先生には一度踊ってもらったこともある。今に輪をかけてド初心者のときだったけど、リードが力強くてわかりやすいのでけっこう踊れたのだ。初期ミロンガの良い思い出である。

 で、初期ミロンガの悪しき思い出(自分が下手だという意味で)の相手であるアクセルさんが、そのあとのミロンガタイムでカベセオをくれたので、青ざめつつ腹をくくって踊る。ついつい「お手柔らかにお願いします……」と言ってしまった。
 でも今回は、前回の十倍ちゃんと踊れたと思う。前は緊張しすぎて吐きそうだったし(だって世界チャンピョン)、ミロンガもまだ2回めだったし、しかもよりによってワルツだったのでほとんど頭爆発してたんだけど(今考えればよく踊ったよなーむしろ)、今回はちゃんとアクセルさんの体温とか、胸の動きとかを感じ取りながら、なおかつ音楽を聴いて動くことができたと思う。アクセルさんの胸のコネクションは、すごーーく情報量が多くて精密かつ雄弁。そこに集中していると、自分の体の輪郭がなくなって、重心だけの生物になったような感じがして面白い。私のレベルがもっと高ければ、もっともっといろんな情報が読み取れるんでしょう。
 まあもちろんまだ下手は下手なんだけど、「目の前のこの人のリードを、私は待つ!!」というタンゴたる、じゃないやダンコたる決意を内側に宿すことができてきた気がする。曲の合間に、アクセルさんにも「前に踊ったときとは別人だね!」とお褒めの言葉をいただいた。う、う、嬉しい……。

 今日はなんと私の習っている先生たちも来ていて(アレハンドロ先生にグイグイ頼まれて、押し切られて来たんだと)、私が踊るのも見ていたらしい。女先生が「すごくきれいに踊れてたよ〜! ミロンゲーラだったよ!」と褒めてくれたので、嬉しすぎてひえ〜〜んとなる。

アクセル「みきさんすごくうまくなりましたよー、やっぱり先生たちがいいからですね☆」
女先生「いやいや、みきさんの力だよ〜」
男先生「私たちが何ひとつ教えてないにも関わらず、勝手にうまくなってますからね」
小池「先生、そりゃさすがに嘘がすぎます」
アクセル「前回は、僕がクロスのリード一回もしてないのに8回くらいクロスしてましたよね!」
小池「黒歴史を掘るのはやめてください」

 そんなわけで、自分の成長も少しは感じられたし、たくさんの踊りを見られたし、今回も満足のミロンガだった。もっともっと上手くなって、もっといろんな人と気持ちよく踊れるようになりたい。