考える引き出し

小池みきがなんでも書くところ・タンゴ練習記録多め

ラッキーデイ(レッスン46回)

 なんと、今日は2コマとも私以外の生徒が来なかった。普段は5〜6人はいるのに珍しい。まるまる2時間、先生たちをひとりじめである。いつもはあまり先生たちと一対一……というか一対二で話さないので緊張。固まっていたら男先生に言われた。
「真面目に通っていると、こういうラッキーもあります笑」
 そして女先生は、引きつっている私の代わりに「わあい、プライベートレッスンだ〜」と喜んでくれていた。なんで先生に代弁させてるんだ私は。
 そういえばこの教室のレッスンに2回目に来たときも、入門クラスがたまたま私一人だったため、先生たちにみっちり初歩の動きを教えてもらえたのだった。あれで先生たちの人となりを知り、ここに居つこうと思えたのだ。考えてみりゃラッキーなタンゴ入門人生。

 というわけで二度目のラッキーデイだった本日。当然、大満足の内容だった。カミナータの特訓から始まり、アブラッソを直したり、オーチョ、ヒーロと基本のステップの出来を確認してもらったり。応用技としては、パターダやコルガーダを久しぶりに練習。パターダは、リードで軸の移動をしていないことを察知するのが難しい。そして、コルガーダはまだ全然だめ、難しい。最初は全然うまくいかず、最後の方でなんとかすこーしだけ持ち直したくらい。
 タンゴも踊ったし、ワルツもミロンガも踊った。最近のレッスンやミロンガで気になっていたことも次々潰すことができた。しかし、もっと常日頃から、課題点は先生にたずねられる形で明確にしておかないと駄目だなと思った。「何か気になっていることある?」と聞かれても、とっさに言葉を並べられないのである。ただ、以前からあやふやなまま放っておいたいくつかの点については聞けた。このブログでいつもちまちま書いていたおかげ。オーチョミロンゲーラの後の脚さばきについて確認できたのはマジでナイスだった。

 今日言われたことを箇条書きでまとめる。

  • 肩から手にかけての力をもっと抜く。男性を下から押し上げる形になってる。
  • カミナータの右足が甘い。背骨の後ろにしっかり通す(かなり内側に入れてちょうどいいくらい)。
  • パターダのリードは軸移動がない。
  • ヒーロで、足を置く場所を探さない。胸の動きに集中。リードとがっちり噛み合うポイントがあるからそこをつかめ。
  • オーチョは体の中心で回す。
  • カミナータのときに足を浮かさない。しっかり床をなめてはりつく。
  • コルガーダは、自分で回転しようとしない。
  • オーチョミロンゲーラのときは、軸足の交代で自動的に片足が外れる形になる。その後下がるときリードに先んじないように。
  • 前体重のカレシータのとき、軸足のつま先を内向きにしないこと。体をねじるんだから、つま先は完全にリード側に向ける。

 ……まとめるとけっこうたくさんあるなー。全部をいっぺんに直すのは無理そうなのでひとつひとつ潰していこう。しかしまあ、10回くらい踊れたし、その度にがっつり注意してもらえるし、本当にいいことしかなかった。プライベートレッスンの甘露をついに知ってしまったワ……また受けよう。

 練習の後半に、「できていないところは結構わかってきたんですけど、逆にできているところってありますか?」とふとたずねてみたところ、二人からはこんな返事。

女先生「テンポのとりかた。リードに従いつつ、ちゃんと音楽を自分で聴いて動けてると思う。これってなかなか難しいところだけど、だいぶできてる」
男先生「何をもってできてるかって話にもなるんだよね。見方によっては、もういろいろできてるんですよ。カミナータもちゃんと続くし、ヒーロも回れてるし。その精度がどうかって話なんで。ただ、キャリアを考えればみきさんはものすごいスピードで上達してますよ」

 普段はプラスの方の評価を聞くことがあまりないので(腹筋は褒められるけど)、こそばゆくも新鮮な気持ちになった。音の取り方を褒められたのは嬉しい。私は全方位的にリズム感がいいわけではけっしてないのだが、小さい時からピアノをやっていて、なおかつミュージカルオタクだったせいか、ある種の勘どころだけはたぶんあるのだ(素人的な範囲だけど)。初めて聴いた音楽でも何小節か聞けば構成はなんとなくわかるし、中学の時も高校の時も数奇な巡り合わせでダンスの振り付けをしていたが、毎度わりと褒められていた覚えがある。この感覚を、もっと体に接続させて活かせたらいいんだけど。私の目標は、それぞれのタンゴ音楽の世界観を、ちゃんと表現できる技量を身につけることだ。

 レッスン後も、先生たちと少しおしゃべり。先生たちが敬愛する、ルベン&サブリナの動画を見せてもらう。とにかくめちゃめちゃうまい。軸がブレなさすぎてひゃーという感じ。「こんなに軸がしっかりしてたら、もうなんだってできちゃうよねえ」と男先生。
 女先生曰く「あの人たちのコルガーダはやばい。あと、サブリナさんのお尻がすごく素敵」。鍛え抜いた大きなお尻は、間近で見るとステップのたびにぶるんと揺れるという。男先生が「別にいやらしい目で見てるわけじゃないんですよ」と言っていたがよくわかる。美しい肉体というのは、どこの凹凸を問題にしようとただ美しいのだ。ダンスで揺れる女性のお尻、羨ましい……。とぼやいたら、みきさんもいい体してるよ、と励まされた。うう、私は背はあるが凹凸がないのだ!

 あとは、タンゴ世界選手権の、いろんなチャンピオンの話も聴いた。いろんな悲喜こもごもがあって面白い世界だ、ほんと。チャンピオンたちのヒストリーをまとめた本とかないんだろうか……って、すぐそうやってテキスト情報を得ようとするのも悪い癖。まずはしっかり踊り倒して、体の中でタンゴをつかむぞ。

 

Ruben & Sabrina

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