考える引き出し

小池みきがなんでも書くところ・タンゴ練習記録多め

ボルカった(レッスン45回目)

 今日はいつもの先生たちのレッスンではなく、アルゼンチン人のA先生と、パレハのK先生によるスペシャルクラスへ。いつものクラスで一緒に練習している先輩のI氏が、ペア割があるからと誘ってくれたのである。
 今回のテーマはボルカーダ。男先生とのダンスのとき、よく失敗するテーマでもあるのでぜひ克服したいところ。
 中級者向けクラスなのでちょっと難しかったが、その分面白くもあった。普段受けているのがトラディショナルタンゴ(古典的なタンゴ)のレッスンなのに対し、A先生はヌエボ・タンゴ派であるため、現代的で柔軟な振り付けもあって新鮮。I氏はヌエボも踊れるようになりたいんだそうだ。
 私にとってボルカーダで難しいのは、男性に軸を倒された際、斜め上にぐいっと伸びるような感覚をつくること。多くの女性がやるらしい「腹筋で体を支えられず体がしなってしまう」ということはしないですんでいるのだが、なにかと肩をすくめがちなのでなかなか理想的な形にならない。A先生に「スーパーマンのように!」と何度も言われる。
 あと、ボルカーダのあとに外から足をひっかけるガンチョが続いた際、ひざのリリースが足りなくてひっかかってしまう。関節から力を抜けないのも私のよくないところだ。
 そんなわけでいろいろダメ出しはされたのだが、腹筋はとにかく褒められた。A先生が「君の腹筋すごくいいよ、何か今までスポーツやってたの?(英語)」と聞いてきたので「剣道とか合気道とか」と言ったら「ケンドーアンドアイキドー!!ワーオ!」と大笑いしていた。ついでに私の腹を殴り、「石みたいだ!」と言いながら去っていった。石って、実際はまったくそんなことはない。割れてもないし……。
 けっこう長いルーティンを習ったが、最終的にはI氏と二人、ちゃんと全部やることができた。やっぱり踊り慣れた相手との練習は楽だ。余計な緊張はしなくていいし、変だなと思ったらお互い何度でもやり直しをお願いできる。
 レッスンには他にも何組かのペアがいて、うち1組はベテランとおもわしき老夫婦だった。男性の方に、「ヌエボをやりたくて通っているんですか?」と聞いたら「そう。トラディショナルだとさ、やることがかなり決まってきちゃうじゃない。それだけだとつまらないなって思うようになってきて」との返し。いいな、歳をとってもこうやって新しい踊りに挑戦できる人間でいたい。

 面白かったやり取り。A先生は、確認のために男性の生徒とK先生を踊らせるとき、毎回「うちのフェラーリをお貸しします」と言っているらしい(スペイン語だったので通訳で聞いた)。K先生が「いっつもそう言ってるの」と笑っていた。いいな〜、私も男性からスポーツカーに例えられるくらい上手くなりたいよ。