考える引き出し

小池みきがなんでも書くところ・タンゴ練習記録多め

あなたの特徴は

 まだマンションの工事が終わらない。今日もドリルの音で起こされた。今月いっぱいで終わる予定なのだがまだ10日もある。とほほ。
 午前中から午後にかけては、先日「月刊サイゾー」で始まった連載「薔薇族回顧譚」の第二回を書いて納品。文量が少ないので逆に難しい。事前に事実関係をリストアップしておくとスピードは上がるのだが、4時間は時間かけすぎかな。
 午後、近所のカフェでワッフルを食べながら、新・ちくま文学の森シリーズの『心にのこった話』で、シュペルヴィエルの「セエヌ河の名無し女」を読む。なるほどこういう話を書く人なのか。堀口大學訳の詩集にも少し目を通した。
 夕方、Rの原稿を書こうと思うも、ワッフルを食べたせいなのかだるくて体が持ち上がらず、床に倒れ伏したままタンゴを聴く。もっと踊りたい。ミロンガに行きたい。

 そういえば、「ボールルームヘようこそ」は根性で24話まで観た。OP・ED・予告や前回のヒキは一切観ない、というパンの耳切り落とし方式でなんとか完走。すばらしかった。1クール目より2クール目の方が好き。仙石の「目の前の人間を理解できないと悟ったとき、相手をとてつもなく愛おしく感じないか」というセリフには思わず頷いてしまう。そういうことを、私もうすらぼんやりながら、タンゴを通じて感じているところ。
 タンゴといえば、清春アルゼンチンタンゴに言及するシーンもあって「おっ」となった。清春は、アルゼンチンタンゴをやってみてコネクションバランスについての考え方が少し変わったらしい。タンゴの一体感は、社交ダンスの一体感とはまた少し違うんだろうな。ブラインドダンスのシーンも、ホールドの形は完全にアルゼンチンタンゴだったな……違うんだろうか。ちなみにうちの女先生は、男先生と踊るときよく完全に目を閉じている。
 ラスト数話の、多々良と千夏がだんだん力を合わせていく演出はよかったなあ。天平杯のときにも思ったけど、IGの力が活きている。ちょっと大袈裟なくらいがちょうどいい。3期やってくれないかな〜。こんな感想をアニメに抱くのも久しぶり。

 夜、最近ごぶさただった編集者H氏から電話。近況報告などし合う。私が「政治とかマスメディアの批判をしてほしいっていう依頼をちょくちょく受けるんですけど、無名のフリーライターに大きな会社の編集者が権力批判をさせようっていうその構図自体がよくないと思う」と話したら、すかさず「そういうところを見ちゃうあたりが、小池さんが権力批判できそうだと思われる所以なんすよ〜」と笑われる。
「小池さんの特徴は、権力全般に対して厳しいってことですよ。僕の小池さんに対する第一印象も完全にそれですもん。だから政治とか性の問題を語ってほしいっていう依頼がくるんです。ま、粘着質な奴の多い領域だから気をつけてください」
 うーん、自分が「権力全般に厳しい」という認識はあんまりなかった。でも言われてみればそうなのかもしれない。ジェンダーセクシュアリティの問題になんとなく関わり続けているのも、恋愛や性愛を大事なものだと思っているからというより(正直、私個人の人生においてものすごく大事かと言われるとそうでもない)、そこに発生してしまっている権力構造が捨て置けない、ということなのか。なるほどそう考えるとしっくりくる。
 さて明日も一日仕事。