考える引き出し

小池みきがなんでも書くところ・タンゴ練習記録多め

間違いなく私の血肉になったと思う本リスト+一言コメント①6歳〜11歳編(36冊)

おすすめの本を教えてください、というリクエストをいただいているので、まずは単純に自分が好きだった本をご紹介。自分史の時系列に沿って紹介します。

今回のコンセプトはとにかく「ただただ好きで、何十回も読み返して、あますところなく栄養にしてきた本」。①が6〜11歳編、②が11〜18歳編、③が18〜24歳編、④が24〜31歳編です。私は基本的には小説読みなので、あんまり小難しい本は出てきません。小難しい系のおすすめは、また違う記事で紹介したいと思います。

以下、なるべく私が当時読んでいたバージョンのものを探しました。子供時代編なのでほとんど児童書ですが、まあおヒマな方は見ていってください。児童書って素晴らしいです。本当は子供時代編だけでも100冊出したいくらい。

 

6歳〜11歳

0『聖書』

おとなと子どものための 聖書物語

おとなと子どものための 聖書物語

 

父が聖書読み+幼稚園がカトリックだったので、 聖書のストーリーには物心ついたときから触れていた。納得いかない部分がたくさんあった笑。いろんな意味で私の原点。(実際に私が見ていた聖書はどれだったかわからない。幼稚園の母体の教会が作っていたやつじゃなかったかと思う……)

1『ピーターパン』

ピーター・パン (講談社文庫)

ピーター・パン (講談社文庫)

 

私の読書遍歴の始まり。6歳のときは毎夜、布団の中で懐中電灯の明かりを頼りにこの文庫を読んでいた。子どもであることの哀しみがこたえる本。ピーターは時々発作的に泣く、という一文に、「なぜ泣くのか私にはわかる」と思った。

 2『トム・ソーヤーの冒険

トム・ソーヤーの冒険 (新装版) (講談社青い鳥文庫)

トム・ソーヤーの冒険 (新装版) (講談社青い鳥文庫)

 

父が「6歳になったからにはこれを読め」と買い与えてくれた最初の一冊。日常の中のあらゆる冒険に憧れた。マーク・トウェインのユーモアセンスは今読んでも最高。

3『青い鳥』 

青い鳥 (新潮文庫)

青い鳥 (新潮文庫)

 

これも父の推薦本。言葉で説明できないくらい影響を受けている。これを読んで「やっぱり、幸福というものは基本的には無いんだな」と認識した感じ。

4『若草物語

若草物語 (子どものための世界文学の森 1)

若草物語 (子どものための世界文学の森 1)

 

ただただ好き。どこをどうとっても好き。シリーズ全部がバイブル。私の生活観、倫理観みたいなものはだいたいこれでできている。「健全さ」の指標。

 5『秘密の花園

秘密の花園 (福音館古典童話シリーズ)

秘密の花園 (福音館古典童話シリーズ)

 

「回復」とは何か、を最初に教えてくれた本だと思う。ぶどうパンが好きになったのはこの本のせい。

 5『はてしない物語

はてしない物語 (エンデの傑作ファンタジー)

はてしない物語 (エンデの傑作ファンタジー)

 

買ってもらった日に徹夜して読んだ。すべてが完璧すぎて真夜中に呆然とした。「非日常から日常に帰ることの大切さ」を痛感する。

6『ひみつの占い』

私が占いオタクになったきっかけの一冊。子供向けながら、西洋占星術・タロット・易など幅広いジャンルの理論と背景を、ちゃんと網羅的に説明していた。

 7『おおばかめ先生』

おおばかめ先生 (1980年) (こども文学館)

おおばかめ先生 (1980年) (こども文学館)

 

画家志望の、若くない女性が主人公の児童文学という変わり種。でもクリエイターにとって一番大切なことが書かれている。

8『先生たいへん、事件です』

先生たいへん事件です (1981年) (みんなの文学)

先生たいへん事件です (1981年) (みんなの文学)

 

地味だけど偉大な本。生命とは、社会とは、誠実さとは……答えのなかなか出ないテーマについて、いろんな視点・立場から考えることの大切さを教えてくれる。一章から「原罪」と「業」という言葉が出てくる。


9『ぼくと化け姉さん』

ぼくと化け姉さん (創作子どもの本)

ぼくと化け姉さん (創作子どもの本)

 

小劇団女優と少年の、清らかな友情に憧れた。実は「芸能」をとりまく差別についての物語でもあり、読み返すごとに発見があった。

 10『チョコレート戦争』 

チョコレート戦争 (新・名作の愛蔵版)

チョコレート戦争 (新・名作の愛蔵版)

 

洋菓子の魅力と報道の力を教えてくれる一冊。エクレアが食べたくなる(でも私はチョコが嫌い…)。

 11『宿題ひきうけ株式会社』

新版 宿題ひきうけ株式会社 (新・名作の愛蔵版)

新版 宿題ひきうけ株式会社 (新・名作の愛蔵版)

 

「会社」の仕組みについて最初に意識したのはこれを読んだときだった。子どもって過酷な立場なんだなと思いましたね。

 12『ウォルト・ディズニー

ディズニー―愛とゆめを世界に (講談社 火の鳥伝記文庫)

ディズニー―愛とゆめを世界に (講談社 火の鳥伝記文庫)

 

人生で最初に憧れたサクセスストーリー。 

13『手塚治虫』 

手塚治虫―まんがとアニメで世界をむすぶ (講談社 火の鳥伝記文庫)

手塚治虫―まんがとアニメで世界をむすぶ (講談社 火の鳥伝記文庫)

 

 戦争が終わったあと実家に戻った手塚を、それまでに書き溜めてきた何千枚ものマンガ原稿が待っていた……という一文が好きで好きで、読むたびに泣いた。

14『ヘレン・ケラー

ヘレン・ケラー (ポプラ社文庫―伝記文庫)

ヘレン・ケラー (ポプラ社文庫―伝記文庫)

 

 人間に不可能はない、ただし「一人」の人間には限界がある、ということを教えてくれた尊い本。ヘレン・ケラーの伝記はたくさんあるけどこのバージョンが一番好き。


15『21世紀子ども百科』

21世紀こども百科 (World watch)

21世紀こども百科 (World watch)

 

 世界一好きな百科事典。この世につまらないものはないのだ、と教わった。


16『星と伝説』

星と伝説 (偕成社文庫)

星と伝説 (偕成社文庫)

 

 ギリシャ神話大好き。野尻さんの本が入り口で本当によかったと思う。


17『あこがれはマンガ家 14歳のある少女のノートから』

14歳で自殺してしまった女の子の、創作ノートをまとめた遺稿集。黒歴史公開処刑という感じで申し訳ないけど、私にとってはとにかく刺激的だった。小四のときに出会って以来、ずっと心に残っている。


18『白鳥異伝』

白鳥異伝

白鳥異伝

 

 スケールの大きい、かっこいい話。勾玉三部作ではこれがダントツ好き。


19『ごんぎつね』

ごんぎつね (日本の童話名作選)

ごんぎつね (日本の童話名作選)

 

 説明不要ですな。


20『ズッコケ時間漂流記』

最初に読んだズッコケはこれだったと思う。これ以降、歴史物に抵抗がなくなった。


21『扉をあけて…』

小説ではなく、折原さんが自分の好きな小説についてひたらすら紹介している本(イラスト多数)。選書が素晴らしい。ものの見方も影響を受けた気がする。


22『すてきなケティ』

すてきなケティ (ポプラ社文庫)

すてきなケティ (ポプラ社文庫)

 

 少女の成長譚で言えば、『赤毛のアン』よりこっちの方が好きだった。明るく健全な正統派ストーリー。足を折るのがターニングポイントなのはポリアンナと一緒笑。シリーズ最終巻だけがなぜか未翻訳。


23『タイムマシン』

タイムマシン (偕成社文庫 (3234))

タイムマシン (偕成社文庫 (3234))

 

イーロイもモーロックも怖すぎてトラウマだった。小学生のとき一番怖いと思っていた、でも怖いもの見たさで何度も読んでいた小説。(私が読んでいたやつ、表紙がめちゃめちゃ不気味だった記憶があるんだけどアマゾンリンクで出てこない……)


24『パラサイト・イヴ

パラサイト・イヴ

パラサイト・イヴ

 

バイオ系のネタがもともと好きだったこともあり、10歳くらいのときに読んでドハマり。学校のノートにずっと細胞の絵を描くようになってしまったくらい。そのまま理系に育ってほしかった笑。


25『アンネの童話集』 

アンネの童話集 (てんとう虫ブックス)

アンネの童話集 (てんとう虫ブックス)

 

 アンネは、日記ではなくこちらの童話集から入った。「リタ」が好きだったなあ。


26『十五少年漂流記

十五少年漂流記 (世界の名著 24)

十五少年漂流記 (世界の名著 24)

 

憧れないわけがない物語。ウミガメの卵を食べたい。


27『クレヨン王国茶色の学校』

クレヨン王国 茶色の学校 PART1 (講談社青い鳥文庫)

クレヨン王国 茶色の学校 PART1 (講談社青い鳥文庫)

 
クレヨン王国 茶色の学校 PART2 (講談社青い鳥文庫)

クレヨン王国 茶色の学校 PART2 (講談社青い鳥文庫)

 

 クレヨン王国は全部全部めちゃめちゃ大好き。生命の息吹にあふれていて、色彩豊かで、優しくて、でもとてつもなく残酷でもある、そんな自然そのもののような世界観に今でも惚れている。その中でも特に好きだったのがこれ。主人公がアトピー少女だったので、珍しく共感してしまった笑。


28『星に帰った少女』 

星に帰った少女 (偕成社文庫 (3125))

星に帰った少女 (偕成社文庫 (3125))

 

複雑な家庭環境の少女が数十年前にタイムスリップしてしまい、少女時代の母と友達になる……という SFチックな児童文学。タイムトラベルものの中でも特に好き。人間関係のリアルが詰まっていた。


29『選ばなかった冒険』

選ばなかった冒険―光の石の伝説 (偕成社ワンダーランド (17))

選ばなかった冒険―光の石の伝説 (偕成社ワンダーランド (17))

 

岡田淳にハズレなし。でも一番好きだったのはこれ。とにかくむごい。よくこんな話を児童向けとして書いたものだ。 


30『闇の国のラビリンス』 

闇の国のラビリンス (偕成社ワンダーランド)

闇の国のラビリンス (偕成社ワンダーランド)

 

 ボーイミーツガールの冒険物は好き。メルヘンでからっとしていて、ほのぼのと暗い世界観が好みだった。今でいう異世界トリップものなんだけどもちろんチートはなし。ただ、TVゲームの知識が思わぬ役立ち方をする一場面がある。


31『少女作家は十二歳』

少女作家は12歳―ナル子、出版社へ行く (ポプラ ポップ ストーリーズ)

少女作家は12歳―ナル子、出版社へ行く (ポプラ ポップ ストーリーズ)

 

タイトル通りの内容。大好きだった薫くみこ先生の新刊ということで読んだ。読んだ直後火がつき、夏休みを使って原稿用紙186枚の小説を書いたのでした。忘れられない一冊。


32『少女マンガ家ぐらし』

少女マンガ家ぐらし (岩波ジュニア新書)

少女マンガ家ぐらし (岩波ジュニア新書)

 

 とにかく丁寧で、愛にあふれた漫画指南書。岩波ジュニア新書は本当に素晴らしいレーベルだと思う。これと、手塚治虫の『漫画大学』が私の漫画の教科書だった。

 

33『みにくいおひめさま』

みにくいおひめさま

みにくいおひめさま

 

 6歳くらいのときに読んでいた本だから、最初の方に出すべきだったけど忘れていたので今突っ込む(雑)。すっっっごく好きだった。人間の外見と内面にとっての好循環はどうやって生まれるか、という問いの答えが全てこの一冊に詰まっている。

 

34『もものかんづめ

もものかんづめ

もものかんづめ

 

 当時のクラスメイト(今でも友達)が貸してくれた最初のさくらももこエッセイ。面白くて面白くて、授業なんかそっちのけでずっと読んでいた。早逝が本当に残念。

 

35『色彩の息子』 

色彩の息子 (新潮文庫)

色彩の息子 (新潮文庫)

 

小5の時、母が「作家志望なら山田詠美は読んだほうがいいらしいよ」と差し出してきた小説。表現力がものすごいのはよくわかった。「灰色」の章が好きだったな。

「そうか、今までは意識していなかったけど大人はこういうものを大人の小説だと思っているのか」と理解したのがこれを読んだとき。以降「文庫」「新書」「古典」「ノンフィクション」などのジャンルを意識しながら読むようになる。なので、これを読んだ11歳が、私の読書歴のひとつめのターニングポイントなのです。

 

というわけで人生序盤の血肉本リストでした。次回に続きます。