考える引き出し

小池みきがなんでも書くところ・タンゴ練習記録多め

まったり休息日

 工事の大音響と振動で目覚める。今日はうちの真上の部屋だった模様。はやいところ終わってほしい、せめて遠ざかってほしい。鳥のさえずりで目覚めたいものだ(鳥、ぜんぜんいないけど)。

 昼頃、図書館へ行きごっそり返却、ごっそり借り出し。普段まったく読まないタイプの小説をいくつか借りてみた。返却中、カウンターでおじいちゃん司書がくすくす笑っているからなんだと振り返ったら、小さな男の子たちが本を挟んでなにやらトラブっていた様子。「こっちにおいで、ここでやればいいから」なんて声をかけていた。あたたかい図書館だ。そのあとはぶらり新宿へ。繁華街に行きたくない私としてはわりと珍しい行為。ユニクロで新作をざっと見て、無印良品でインナーを買い、紀伊国屋で新刊チェック。大江健三郎柄谷行人の対談本?が少し気になった。

 そのまま新宿で遊び倒すには疲れ果てていたので家の方まで戻り、いつもの喫茶店ピザトーストをかじりながら小説を読んだ。宮木あや子の『春狂い』と宮下奈都の『遠くの声に耳を澄ませて』。『春狂い』を読んで、「そういやこの方もともとこういう作風だったなあ」と思い出す。私は今宮木さんが「yomyom」で連載している『手のひらの楽園』を毎号すごく楽しみにしており、こちらはさわやか青春もの(今のところ)なのでギャップを感じた次第だ。

 『春狂い』は「美しすぎるが故に常に性暴力の脅威にさらされている少女」が中心になった連作なのだけれども、読んで私が連想したのはケータイ小説だった。今書いた構造は、ケータイ小説のある系統の作品群と完全に同じなのである。「美しい」という設定が、女性をとりまくいろんなネガティブな観念のメタファーとしてビシビシ際立つことの意味について考えた。ここ、私にとってかなり重要なテーマなので引き続き考え続ける。

 『遠くの声に耳を澄ませて』は平和で気持ちの良い短編集だった。

春狂い (幻冬舎文庫)

春狂い (幻冬舎文庫)

 
yom yom vol.51(2018年8月号)[雑誌]

yom yom vol.51(2018年8月号)[雑誌]

 
遠くの声に耳を澄ませて (新潮文庫)

遠くの声に耳を澄ませて (新潮文庫)

 

  夜は少し仕事。休息の日と決めていたので作業は2時間未満に。今月から某雑誌で始まる連載の原稿に加筆、戻し。取材ものなんだけど、取材相手の某氏から原稿が好評だったようでよしよしという気持ち。

 最近いろいろ読んだり書いたりして、「短い読み物」についてもっと考えよう、書く人間としてもレベルを上げようという気持ちになっている。2000字、4000字、というのが今一番気になる単位だ。私は、何か体感の関係なのか、普通に書くとどうしても8000字前後を一単位としてしまうので、これをもっと厳しくシェイプアップし、4000字以内で高い完成度を出せるようにしたい。

 明日はタンゴ!!