考える引き出し

小池みきがなんでも書くところ・タンゴ練習記録多め

「東京に差別なんてない」とな

8月11日(土)

9時ごろ目覚めるも、「起きたら原稿をやらねばならない」という恐怖から起き上がれず、1時間ほど布団の上で瞑想状態に陥る(ただゴロゴロしていただけだ)。

10時過ぎに一念発起して起き上がり、昼前にいきつけの喫茶店でマグロ漬け丼のランチ。食後に紅茶とチーズケーキというフルコースで気合いを入れる。ノート1ページぶんの原稿の下書きをしたあと帰宅、そのあとはちゃんと筆が進んで17時半には脱稿することができた。とりあえず安堵。そんなにたいした量じゃないんだけどなあ。

しかし次の予定があるので休む間も無く化粧をして外出。電車に乗っている1時間近くの間、膝に抱え込んだJ社の原稿と向き合う。文字校正 in 東京メトロ

そのあと、渋谷のバルで、新時代の優秀な編集者二人と美味しい野菜や肉を食べる。この世の腐った話を聞くたび、私が「なるほど、それは射殺に値しますね」などと物騒寄りのコメントをするので、「最後はみきさん自身がギロチンにかけられますよ」と因果応報について説き伏せられてしまった。

これはお店で飲んだ「きゅうりのジントニック」。さわやかでおいしい。

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「エモリテラシーの高さから作られるエモにはやっぱりバイブスが宿らないんだ」みたいな話を三人でしたあと(「エモ」も「バイブス」も、私は普段の生活で使うことのない言葉なので新鮮)、私は次の仕事のため途中退席。こんぐらがりまくっている某案件のことをあれやこれやする。

あれやこれやがうまくいかないので悲しくなり、遅い時間だったが某タンゴ教室のミロンガへすっ飛んでいく。今回はあまりたくさん踊れなかったけれど、素敵なタンゲーラのお姉様といろいろ話せたり、世界レベルのかっこいいダンサーと立ち話ができたり、陽気なコルティーナ(タンゴ曲の間に流される、タンゴ以外の曲)に合わせてみんなできゃっきゃ踊ったり、すごく楽しかった。

びっくりしたこともあった。一人のマダムとお話したときに、何かの流れで私が自分の仕事について話したら、彼女は優雅に笑いながらこう言ったのだ。

「今差別っておっしゃったけど、日本に差別なんてないじゃない? 何を書くっていうの? ああ、○○県にはあるっていうわね。でも東京にはないわよ〜、差別なんて!」

本当に、人と人は違う世界に行きている。同じ東京にいても、差別のある世界に住んでいる人間と、ない世界に住んでいる人間がいるのだ。そういうことにはもう驚かなくなった。彼女に対しての怒りや悲しみというものも特にない。ただ、何も感じないでいられるほど、私はやっぱりまだ図太くはなっていないみたいだ。

昼 マグロ丼 チーズケーキ 紅茶
夜 酒 ピーマンの肉詰め オムレツ 空芯菜炒めなど

 

8月12日(日)

8時すぎに起床。酒は残っていなくてホッとする。細々とした連絡系の雑事をすませたあと、14時すぎまでA社の仕事。急いで化粧をしてタンゴのレッスンへと走る。比喩ではなく本当に走ったので、教室についたときにはスポーツ漫画のように汗をだらだら流していた。体をふくのが大変だった。

レッスン後、カレーうどんでも食べて帰りたかったものの、冷蔵庫にいろいろ入っていることを思い出して帰宅。料理を作って食べ、大河の「西郷どん」を見る。岩倉具視鶴瓶というのはなかなか斬新だな……。岩倉の息子役をやっていた少年がすごく美少年だった。あと、桂小五郎役の玉山鉄二の顔もやっぱり美しかった。ガオシルバーよ永遠に。

そのあとまた某T案件のメールのやりとりなどをして、T案件どうにかほぼほぼフィニッシュ。

気分転換のために、近所を3、4キロほど散歩する。多少の自然と触れ合えるところがあって、そこを歩くのが好きだ。音楽を聴きながら、時々こっそり飛び跳ねながら無人の道を歩いた。

やりたいことが着々と増え続けていて、「やりきった」ことはまだものすごく少ない。やっぱり焦りは時々感じるし、焦りがわくと自分のことを嫌いになりそうにもなる。でもここでふんばって、浮つかないように、目の前のことをきちんとやりつつ、野心を守りたい。

先日桜林直子さんと話したときに、彼女はこう言っていた。

「若くて見た目も爽やかでいろんなことができる器用な編集者やライターの子の中にはさ、時々、『今目の前に仕事はあるけど、でも何かもうちょっといい仕事がもらえるんじゃないか、もっといい場所があるんじゃないか』ってどこかでよそ見しているような子がいるでしょ。そういう感じってわかる人が見れば絶対にわかるよね。そしてそういう子って、そのままよそ見し続けていると、それが見抜けないレベルの人からしか仕事がもらえなくなっていくんだよ。それが一番本人にとってよくないことだよね」

私はもう若くはないし、見た目爽やかでも器用でもないが、それでも「よそ見」の誘惑に囲まれてはいて、かなり気をつけている。本当に、これは細かくて過酷な戦いなのだ。

まだ、負けてはいないつもり。

朝 ミニトマト スーパーのネギトロ巻き
昼 あられ
夜 ご飯 鶏ささみとナスの甘酢煮 納豆