考える引き出し

小池みきがなんでも書くところ・タンゴ練習記録多め

煽られる(レッスン26回目)

前半3人、後半3人。

滝のような汗を流しながら教室に走り込む。前半は、新しく入った人たちとのレッスンだった。二人が女先生に基本を教えてもらっている間、私は男先生とまずフリー。

「カデンシアを意識して」という話を最近よくされる。上下の動きやタメを、きちんとリードに合わせていくこと。緊張したけど頑張った。軸足じゃない方の足をきちんとゆるめる、というのが今の課題。最初は硬くなっていて、ボルカーダとオーチョ・ミロンゲーラをつかみそこねる。

新しく入った男性M氏とも、サリダやオーチョの練習のために踊った。彼は男先生よりさらに背が高く、体格がいいので組んでみたらなんだかぶら下がってるようになってしまった。そのあとに男先生と組んだら、ほんの数センチの差なのに「ひとまわり小さくて組みやすい……!」と感じて新鮮であった。でもM氏は覚えも早く、かなりの逸材の予感。レッスンを続けるようならミロンガに連れ出そうっと(手ぐすね引き引き)。

結局男先生とは3回くらいフリーで踊った。踊り始めに軸が安定しないのと、脚を引くのがちと遅いこと(ちょこちょこぶつかってしまう)、軸じゃない方の脚をリリースしきれていないのが駄目。オーチョ・コルタードのねじり戻しがうまくいかないのもそのせいのようだ。でも「カデンシアのつかみかたが上手ですよ」と言ってもらえた。

後半は、いつもの初級ステップのおさらい。けっこうたくさんやった。フリーでは、クロスからの送り出しをつかめなくて悔しい思いをする。

面白かったこと。

オーチョ・コルタードの練習中、女先生がベンチから私に向かって「みきさんピケして。ピケ。そこでピケ!ピケ!」と熱くアドルノの指示を入れてきていた(私がまごまごしていたせいでうまく入れられなかったけど)。

すると男先生が口を出し、

男先生「あの、みきさん煽られてますけど大丈夫ですか」

煽られてる、という表現がおかしくてゲタゲタ笑う私。男先生は、女先生のそういう「煽り」が生徒から見て怖くはないかと気にしたらしい。

女先生「昨日もね、『アナタ言い方きついんじゃない』って彼が言うから『そんなことないと思う』って返したの」
小池「うん、全然怖くないし、きついと思ったことはないですよ」
他レッスン生「熱血だからね、女先生は」
女先生「私ほんとは我慢してるの。もっと言いたいことある」
男先生「そ、そうなんだ……」
小池「もっと煽ってもらって大丈夫です!!」

煽り耐性をつけて、練習を頑張っていきたい。

 

レッスン終わり、先生に「サロン派の先生と、ショータンゴ派の先生はわりと分かれがちである」という話を聞く。

なんでも、男先生が最初に通っていた教室の先生は、「サロンタンゴなんてつまんないからやらなくてよし、ド派手なショータンゴが最高!」という思想の持ち主だったという。何をやるにも「もっと大きく!もっと大きく!」と指導するので、男先生はタンゴを習い始めた当初、基本の動きをものすごく大きい振り幅で習得していたそうだ。

男先生はそことは肌が合わなかったので結局教室を変えて、そこからプロのタンゴダンサーになっていく。で、そののちとある外国人先生のレッスンを受けたところ、その先生は今度は「ショータンゴなんて邪道!本道の上品なサロンタンゴこそが至高!」という信念を持っていた。この先生には、ちょっとでも大きな歩幅で歩こうもんならすぐに「ノン!!」と注意されたらしい。

男先生「だから本当にいろんな考え方の先生がいるんですよね。どれが正しいとかじゃないんだけど」

そういう極端な先生のレッスンも、一回二回受けたら面白そう。まあでも私はとりあえず、今の先生たちをしばらくは追いかけるつもり。守破離の守の、まだまだ入り口の段階だからね。

 

今日先生たちが踊った曲①、NIDO GAUCHO

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先生たちが踊った曲②、Recuerdo (の、アレンジ)

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