考える引き出し

小池みきがなんでも書くところ・タンゴ練習記録多め

山羊座の満月

 夜、作家のMさんと某喫茶店で待ち合わせる。
前半戦は私 with 紅茶&アイスクリーム。


なぜか店内の自己啓発濃度が高く、周囲の座席で

「家業と夢との間で悩んでいるが、今はまだアーティストとしての夢を追いたい気持ちをビジネス書やメンターからのアドバイスで支えている俺の話」や
「独自の生き方を貫きすぎているちょいワルの俺やお前が、素直なあの女の子の人生をどれだけ狂わせたかの話」

などがわんわんと乱舞していた。
自己啓発的な話がタイムラインに勝手に流れてくることに耐えられない私、この時点で弱る。食欲が失せてアイスクリームを半分残す。


30分経ってもMさんが現れないので、何かあったのかなと思いながら帰ろうとしたところ、ちょうどそのタイミングでMさん登場。真っ青な顔で謝り倒していたのでどうどうとなだめ、イタリアンレストランに移動する。

二人で、最近大変だったことや書き物についての話などをした。もういい加減親からの呪いは脱したいよね、ということで意見が一致する。

しかしここでも、隣の席の男たちによるサバゲーについての話が耳に響いて響いて時々頭が混乱した。私は耳がものすごく過敏なのでこういうふうになりがちである。今日はとくに体調が悪かったせいか、過敏度合いも高かった気がする。




帰り道、月を見上げながらMさんが言う。


M「今日は山羊座の満月だよ」(※私たちは二人とも山羊座

小池「そうだったのか。じゃあ、大変だったのはそのせいですね」

M「と、まとめていくスピ女子たち……」

小池「そうやって心を納得させながらやりすごすんですよ」


使えるもんはなんでも使っていくのだ。頑張ってるんだからね、我々。